2024年8月29日木曜日

第3612話 2年ぶりの「美家古寿司」(その2)

浅草の有形文化財(?)、
「弁天山美家古寿司」のつけ台に2人。
寡黙な J.C.がいつになく饒舌になっている。

「そんとき5代目は常連さんの
 折詰かなんか作っててネ。
 それを見た4代目、
 『また悪戯してやがる』と一言。
 懐かしいなァ」

北寄貝と赤貝のシェル・ブラザースが
目の前のゲタに着地した。
それから平貝、蒸しあわびと続く。

お次は蝦蛄と車海老。
車寅次郎には妹のさくらにも似た、
桜色のおぼろがカマせてある。
このサポートがたまりません。

日本酒に切り替える。
5種類ほど並ぶ冷酒から
常連だった中尾彬サン推奨の伝心を
故人に敬意を表してお願いした。
福井は奥越前・勝山の産である。

すずき、しまあじ、酢あじ、かつお。
普段はこんなに食べないのに
当店だけは別、鮨の入れ食い状態だ。

相方はするめいかの煮いか。
当方はそのエンペラが目に入り、
所望するとエンペラはにぎれないんで
つまみにしてもらった。

「美家古」のマイ・ベスト、穴子は2カン。
シモを煮切り、カミを煮つめでリクエスト。
東京一の穴子が此処にある。

いつもは玉子とおぼろ巻で締めるのだが
すでに腹十二分目、口惜しくも断念した。
お勘定は3万5千円也。
ごちそうさまでした。

せっかくの浅草だ、
「神谷バー」に立ち寄ろう。
2階の「レストラン カミヤ」へ。

当方はドライの中ジョッキと
電氣ブラン・オールドを1杯づつ。
相方はもう飲めないと云うんで
横浜はホテル・ニューグランド発祥の
プリン・アラモードに落ち着く。

20時にはお開きとなったものの、
楽しいひとときでありました。

「弁天山美家古寿司」
 東京都台東区浅草2-1-16
 03-3844-0034

「レストラン カミヤ」
 東京都台東区浅草1-1-1 2F
 03-3841-5400