2024年8月21日水曜日

第3606話 恐れ入りやの 立ち食いそば

「らーめん殿」で中瓶を2本飲んだが
真っ直ぐ帰宅する J.C.ではない。
まずは京成小岩から脱出しよう。
南に歩いて小岩に行けば、
お盆休みでも店探しに苦労はすまい。
それとも青砥か立石に京成線で戻るか?

ふと思い当たったのが
先ほど降りた京成高砂である。
金町在住の友人に
「美味しい立ち食いそば屋さんが
 高砂駅前にあるから行ってみて!」
その言葉を思い出した。

暗い夜道の独り歩きはヤバい。
各駅停車に乗り、引き返した。
帰りがけだから営業中してるかどうか
確かめもしなかった。

開いていました、やっていました。
「新角(しんかど)」は駅改札から30秒。
立ち食いスペースが狭いのなんのっ!
6人も立てば、あとは外で待つしかない。

先客のカップルと間隔を保って立つ。
こういう店には珍しくも
券売機はなく、あと払い。
券売機は大嫌い、後ろにつかれたら
落ち着かないったらありゃしない。
ぜひとも他店に見倣ってほしいネ。

眺めた品書きに立ち食いそば屋と
思えぬほどの品々が並んでいた。
”店主が出会った地方の美味い物シリーズ”
そんな謳い文句があった。

宮城県・女川の茹でだこ。
ここは震災の被災地だネ。
広島県のがんす(魚カツ)。
これは呉市が本場だろう。
そして生たら子が
北海道・虎杖浜(こじょうはま)産。
日本最高峰のたら子は此処で生まれる。

うれしいのはほとんど全て、
ハーフポーションがあるんだ。
かき揚げそばを半麺で通したら
かき揚げも半分に出来るとのこと。
思わずニッコリお願いした。

サッポロ黒ラベルのレギュラー缶、
玉ねぎかき揚げそばどちらも半分、
がんす半分、ミニたら子丼。
いずれも標準を超えており、
勘定は北里柴三郎1枚と少々。

恐れ入りました。
ごちそうさまでした。
また寄らせてもらいます。

「新角(しんかど)」
 葛飾区高砂5-36-1
 電話:ナシ