2012年8月15日水曜日

第382話 酒に溺れた横浜 (その2)

チャイナタウンをあとにしたわれわれは
トコトコ歩いて桜木町、というより野毛にやって来た。
野毛は大人にも子どもにもよい町だ。
東京の下町を思わせる飲み屋がたくさんあるし、
野毛動物園は入場無料だし・・・。

満洲焼きが名物の「庄兵衛本店」に到着。
一番搾りの生で乾杯する。
ヤンキースに移ったイチローが
数年前からCMに出ているキリン一番搾りが旨い。
最初に頼んだ馬刺しがグンバツ
長野市生まれのJ.C.は
子どもの頃から親しんでいるケトバシだもの。
M鷹サンが表情を崩して頬張っていた。
おい、おい、あんまり食うなヨ。

串焼きは互いに好物を注文し、1本ずつ分け合う。
あちら鳥手羽先の塩
こちら豚レバのタレ
どちらも水準に達している。

生ビールからアサヒの大瓶に移行して名代の満洲焼き。
ところが酔いが回ったワケでもないのに
写真がピンボケでご覧にいれられないのが残念。
エッ、どんなんか見てみたいってか?
う~ん、ミスショットはあまり載せたくないのよネ。
まっ、いいでしょう、いいでしょう、お見せしましょう。
満洲焼きは味噌風味の豚カシラ

勘定を済ませ、3軒目の物色に野毛をさまよう。
なるべくなら未踏の店に落ち着きたい。
相方はどこも初見参で興味しんしんながら
当方は新規開拓を目指したい。

そこで入ったのが「田舎屋」という居酒屋だ。
オバちゃん二人きりの切盛りで
TVが巨人VS横浜の野球中継を映していた。
いままでずっとビールだったからレモンサワーをお願いすると、
焼酎がめっぽう濃く、並みの飲み助なら2杯でベロベロだろう。
つまみをはんぺんバタ焼きだけに抑えて2杯ずつ飲んだ。

ベロベロとまではいかぬが半ベロ状態で夜の町へ。
締めくくりはなぜ入ったのかよく判らんカフェバー風の店。
店名が「クックパック鶴岡」とかなりユニークだ。
あとで調べたらステーキとスペアリブが主力で
創業40年にならんとする古参だった。

サッポロの生を飲みながらミックスピザを食べた。
ピッツァではなく昔ながらの日本のピザ。
ジンだかラムだかがベースのカクテルに切り替えたものの、
記憶喪失の兆候が出始め、よく覚えちゃいない。

桜木町からJRに乗った記憶はあっても
どこで相方と別れたのか、まるで忘却の彼方。
4軒はしごして酒に溺れた横浜の夜でした。

「庄兵衛本店」
 神奈川県横浜市中区野毛町1-9
 045-231-7117

「田舎屋」
 神奈川県横浜市中区野毛町2-66
 045-242-8070

「クックパック鶴岡」
 神奈川県横浜市中区野毛町1-43
 045-261-9989