2013年11月7日木曜日

第703話 51歳のバローロ

長々と日本シリーズの話題を引っ張っても仕方がないが
星野の仙チャンに言い忘れたことがあった。
おととし、楽天イヌワシ球団の監督に就任した際、
愚かにも北京のリベンジを楽天で、みたいな発言があった。。
即座に思いましたネ。
ありゃりゃ、このオッサン、大きな勘違いをしとるヨと―。

晴れて日本一を達成し、
本人はリベンジを果たしたつもりでいるなら
そりゃトンデモないハナシだ。
ナショナルフラッグを掲げて臨んだオリンピックと
職業野球の一球団の優勝を
同じ土俵に上げてほしくはないわい。
まっ、5年前の責任をいつまでも追及はしないがネ。

10月某日。
鎌倉ののみとも・P子からの誘いを受け、いざ鎌倉。
その日は彼女の誕生日・・・何回目かは知らない。
内輪だけで小ぢんまりやるから
遠いけれども来てちょうだいとのお達しで馳せ参じたわけなのだ。

到着すると初対面の男女が数人、集結しておった。
自慢じゃないが、ぶっちぎりの最年長者はJ.C.サンだ。
ご両親は関西方面に旅行中とのことで
親しい友人だけに声を掛けたんだと―。
ハハア~、こりゃ、親御さんを体よく追っ払いやがったナ。

食卓に並んだオードヴルはみなさんのポットラック(持ち寄り)。
メインだけP子の手料理でその夕のメニューは
何と、以前に当ブログで紹介した合い合い挽きのハンバーグ。
牛・豚・羊の三種混合だから
またの名をワクチン・ハンバーグともいう。

ガルニテュールも
アリコ・ヴェール(隠元)、キャロット・ヴィシー(人参)、
ポム・フリット(馬鈴薯)と、黄金のトリオが完璧に勢揃い。
ハンバーグ自体も”大変よくできました”の仕上がりで
文句のつけようがなかった。

加えてJ.C.の持込んだワインがコレである。
1962年のバローロ
造り手はバローロで最大の畑を有するフォンタナフレッダだ。
その当時は畑がデカいばかりで
ワインの評判はあまりよくなかった。
ニューヨーク時代は比較的廉価ということもあり、
弟分のバルバレスコともども愛飲したものだ。
それが近年は目覚しい改良を見せて
今じゃ一流の仲間入りを果たしている。

集まったメンバーも51歳のバローロを愛でてくれ、和気あいあい。
平和で幸せなひとときが流れていったのでした。
51歳ねェ、51という数字は
マリナーズ時代のイチローを思い出させるなァ。
B・ウイリアムスに敬意を表し、
ただ今ヤンキースで背負っているのは31番と、実に謙虚なお人柄。
そういやあ、国民栄誉賞を辞退したこともあったっけ・・・。
イチローというアスリートからは
”わきまえの美学”というヤツを強烈に感じる。

何だか今日も野球に始まり、野球に終わってしまったみたい。
まっ、いいか!