2013年11月25日月曜日

第715話 戦いすんだヨーロッパ (その1)

先週は東京を離れていた。
よって当ブログの原稿を丸々1週ぶん書きためて家を出た。

ザックジャパンVSベルギー戦は出張先のホテルにて観戦。
オランダ戦後半の調子を持続できれば、この一戦も善戦必至、
勝機ありとみて眠い目をこすったが予想を超えるデキであった。
1週間も経ってから語るのは間が抜けたハナシながら
事情が事情につき、ここは大目にみてくだされ。

今回の欧州遠征による2試合は
前回の対セルビア&対ベラルーシとは雲泥の差。
短期間でまったく別のチームに生まれ変われていた。
えてしてサッカーとはこういうものである。
と言えるのは世界の強豪だけに当てはまる表現で
これまでの日本代表は好調時も不調時も大差なかった。

対戦相手のベルギーが好例だ。
1年かそこいらでFIFAランク5位まで駆け上がったものの、
コロンビアと日本に二連敗、しかもホームゲームで―。
化けの皮がはがれてしまったのかもしれない。

たったの2試合で判断するのは早計ながら
この二連戦は日本サッカー史上、
もっともみのり多き成果だったと確信している。
遅ればせながら2試合まとめておさらいしてみよう。

最初にFW陣、彼らは絶好調。
まず本田の成長が著しい。
もともと自信だけは人一倍だったが
ブレーン、ボディ・バランス、ボール・コントロール、
すべてにおいて一皮むけた。
彼の2ゴールは特筆に価する。

ゴールには結びつかなかったものの、香川の復調もめざましい。
身体の動きがキレまくっている。
そして新鋭の大迫と柿谷、すでにベテランの岡崎は
三者三様、それなりの決定力を発揮して結果を出した。

日本が挙げた5点の得点シーンを振り返ろう。
オランダ戦の大迫と本田、ベルギー戦の柿谷と岡崎、
5点のうち4点までもがワンタッチのダイレクトシュート。
これこそが得点力アップのキーポイントなのだ。

メディアも解説者もこぞってその点にはふれている。
相手DFが寄せる前に素早く決める・・・大事なことだ。
ただ、そこばかりが強調されるが
実はダイレクトシュートにはもう一つ、
計り知れない大きな利点がある。

それはいったい何でありましょうか?
ここは一番、読者のみなさんも一緒にお考えください。
TVのクイズ番組じゃあるまいし、
もったいぶって申し訳ございませんが、正解はまた明日。

=つづく=