2013年11月26日火曜日

第716話 戦いすんだヨーロッパ (その2)

昨日、みなさんに投げかけたシッツモ~ン!、
ワンタッチのもう一つの重要性は何でありましょうか?
さっそく、その解答いきます。

ダイレクトシュートはGK泣かせなんです。
球筋が非常に読みにくい。
ということは、GKの反応がワンテンポ遅れてしまう。
ドリブルやトラップ後のシュートは
シューターの軸足を見れば、容易にコースが読めるのに
ワンタッチだと、その見極めがきわめて難しい。
よってゴールインの確立が高まる。
ヘディングシュートが決まりやすいのは
ヘッドは限りなく100%に近いダイレクトですからネ。

加えてもう一つ理由がある。
今でもそうだろうが、われわれがサッカー少年だった頃、
指導者からセンタリング(クロス)の重要性を
徹底的にたたき込まれた。
「得点は相手ゴールの前をボールが横切るときに生まれる」
往時の金科玉条はこれだったのだ。

お次は中盤、守備的MFをみてみよう。
最近、ささやかれている、もとい、
声高に叫ばれているのは長谷部&遠藤、不要論。
はたしてそうだろうか?
確かに衰えは事実で殊に運動量がダウンしている。

でもネ、90分フル出場はムリだとしても
まだまだ使えるんじゃないかな。
オランダ戦の大迫はフロム長谷部、
ベルギー戦の本田はフロム遠藤、
彼らのナイスパスから生まれたゴール。
相手守備陣のポジションを
見極めたうえでの絶妙なパスだった。

後継者が育ちきれていない現実に臨むと
二人の力に頼らざるを得ないのも致し方あるまい。
運動量豊富な山口蛍にしたっていまだ経験不足。
幾多の修羅場をくぐらずして成長はない。

最後に日本人の悩みの種、チョー弱小DF陣である。
ここは要のGK川島も含めてクリティサイズしてみたい。
オランダ戦とベルギー戦、ともに仲良く2失点。
思い出したくはないけれど、
読者諸兄におかれては失点シーンをいま一度、
脳裏に浮かべていただきたい。

と、ここまで綴ってスペースがなくなった。
惨憺たる失点、愚かなる失点の検証については
明日またあらためて語ります。

=つづく=