2015年6月2日火曜日

第1111話 こんなサラダにほれました (その1)

 ♪   やさしいことば 暗い過去
   みんな鏡が しっている
   一人ぽっちの かわいい女
   そんな夕子に・・・
   そんな夕子に ほれました ♪
     (作詞:海老名香葉子)

ときは1974年。
郷ひろみや山口百恵の歌声が列島を席巻し、
フォークのゴールデン・コンビ、
岡本おさみ&吉田拓郎の手になる「襟裳岬」に
演歌歌手・森進一が挑んで予想外の大ヒットを飛ばす中、
この人の甘い声もまた人々に受け入れられていた。

「そんな夕子にほれました」を歌ったのは当時、
小結と前頭の間を行ったり来たりしていた現役の力士、増位山大志郎。
作詞の海老名香葉子は初代林家三平の女将さんである。
彼にとって初めてのヒットとなった作品は
4年後に大ブレイクした「そんな女のひとりごと」につながってゆく。

世の中にカラオケが普及し始めたのは1977年ころ。
カラオケボックスが生まれる以前で
もっぱらスナックが素人歌唱の舞台となった。
「そんな女の~」は数少ないマイ・レパートリーの1曲、
今思えば8トラックのミュージックテープが無性になつかしい。

ちなみに1978年はサザンや松山千春がデビューした年。
前年にオーディオセットを買い揃えた音楽好きの青年は日々、
ターンテーブルで回すレコードの楽曲を
カセットデッキに収めたテープに録音するのに夢中だった。
数々の曲たちがまたなつかしくも愛おしい。

1974年から’78年に飛んじゃったが
ついでだから例によって’78年のマイ・ベストテン、行っちゃいますか。

① 勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)
② たそがれマイ・ラブ(大橋純子)
③ 迷い道(渡辺真知子)
④ しあわせ芝居(桜田淳子)
⑤ この空を飛べたら(加藤登紀子)
⑥ 季節の中で(松山千春)
⑦ いい日旅立ち(山口百恵)
⑧ みずいろの雨(八神純子)
⑨ ダーリング(沢田研二)
⑩ ディスコレディー(中原理恵)
 次点: カナダからの手紙(平尾昌晃&畑中葉子)
     飛んでイスタンブール(庄野真代)

あらあら、ジュンコが3人も並んじゃってるヨ。
それにして女性歌手が圧倒的だなァ。

おっと、ハナシが脇道にそれてしまって恐縮至極。
以下、次話ということで―。

=つづく=