2015年10月15日木曜日

第1208話 セブン・イレブンを食べる

だしぬけにコンビニ最大手のセブン・イレブンである。
このブログの前身、「食べる歓び」で
フランチャイズに課する理不尽なロイヤリティを
糾弾したのはかれこれ8年ほど前だったが
此度はそのラインナップを試食することになった。

今月末にロンドンへ転勤となるS村クンから誘いがあり、
彼のマンションで酒を酌み交わす破目に陥った。
どこか外で飲めばよいものを内飲みとはこれいかに?
詳細は記さぬが、まあそれなりの事情があったのだ。

何でもカミさんが北海道の実家に帰省中とあり、
つまみの造り手は不在。
よって、すべてコンビニ調達することを許されたし、
との打診が事前にあった。

不本意ながら、彼の手料理なんか食いたくもなく、
いやいや、ゴー!のサインを送ったのだった。
当方もオトコやもめの身、
コンビニの世話になる機会がたまにはあるゆえ、
渋々、了解した末のことである。

用意されていたのは実に15品目に及んでいた。
日付けが変わるまで痛飲したため、
忘れてしまったというか、箸をつけなかったものも多々あった。

記憶をたどると、うの花・ポテトサラダ・コールスロー・
小アジの南蛮漬け・サバ味噌煮・豚角煮・チーズ入りハンバーグ・
ロールキャベツ・ハムカツサンド・紅鮭と筋子のおにぎり・
みたらしだんご、などなどが思い出される。
まっこと、実によく取り揃えたものよのォ。

こちらは好きな銘柄のビールをロング缶で6本、
それにブルゴーニュの白と
ピエモンテの赤を1本づつy用意したのであった。

到着するやいなや飲み始めた。
意外だったのは、てっきり仕事に関する現在の悩みや
これからの不安を聴かされるものと覚悟していたのに
話題は音楽・文学に始まって
はては外国オンナとのHow to Sex にまで及んだのだった。
いや、マイッたぞなもし。

それはともかく。コンビニ食品の試食の結果だ。
もちろんすでに食したものが何品かあるなか、
ベストはうの花とみたらしだんごであった。

逆にイケなかったのはコールスローが筆頭。
キャベツの固い芯ばかりを細かくきざんだソレは
言わば廃物利用の最たるもの。
原価は果てしなくゼロに近いのではないか。
セブン・イレブンたるもの、
コールスローには柔らかい葉の部分を使用してもらいたい。
じゃないと、即刻スロー・アウェイしちまうぜ。