2018年5月10日木曜日

第1868話 猫に惹かれて日本橋参り

猫好きの友人よりレンラクあり。
写真展の招待券をいただいたのでご一緒にいかが?
なる、お伺いだった。
スケジュールが合致したのでお供することにする。
GW真っ盛りの一日であった。

展覧会は「岩合光昭の世界ネコ歩き2」。
ところは日本橋三越本店・本館7階催物会場。
TVでこの人のネコ番組は何回か観ているから
おおよその見当はつくし、親近感もあった。
牛に引かれて善光寺ならぬ、
猫に惹かれて日本橋参りである。

早めの昼食をと、同じ三越の「カフェ・ウイーン」に出向く。
ややっ、順番待ちの客がすでに十数名。
みなさん、椅子に行儀よく座っていらっしゃる。
一目見てあきらめた。

デパート周りの人出は相当なものがあった。
少しでも人混みを逃れるため、
日本橋(地番ではなく本物の橋)を南に渡り、
やって来たのはコレド日本橋内の「天ぷら魚新」。
以前は六本木に本店を構えた老舗だったが
コレド出店のあと、本家を閉じたものの、
最近、再び西麻布に開業した「魚新」である。

スーパードライで一息ついて注文したのは穴子天丼。
1尾(1500円)、2尾(2300円)とあるうち、
朝食を抜いたこともあって2尾でお願いした。
1尾につき800円の穴子はビール中瓶と同値になる。
ちなみに相方は特製天丼(1700)を択んだ。

多めの丼つゆが気になるけれど、
ふっくらと揚がった穴子は花マル。
まとったコロモ、使用する油、ともに良し。
穴子半尾と海老1本の物々交換も効果を発揮し、
美味しくいただけた。

脇役のお新香は、きゅうりぬか漬け・しば漬け・京菜。
ちと、おざなり感が否めない。
しじみ赤出しは出汁が不十分でコク味に欠けた。
コーヒーに例えれば、エスプレッソである必要はなくとも
アメリカンではあまりにもの足りない、ってな感じ。

コレド日本橋からお江戸日本橋を北へ渡り返し、三越へ。
いや、大変な人気ぶりじゃないか―。
当日券(800円)を求める入場者が列を成していた。
これを見てイヤな予感がしたものである。

案の定、会場内は芋を洗うが如く。
写真を見られずに人々の後頭部ばかり拝んでいる。
耐え忍んではみたものの、15分でギブアップ。
そもそも小展・大展問わず、日本の会場は入場過多だ。
ほとんど日本人だけでこの状態なのに
もしも近隣国の大群が襲来したらどんな状態に―。
想像するだに恐ろしや!

「天ぷら魚新」
 東京都中央区日本橋1-4-1コレド日本橋4F
 03-5205-7661