2019年9月20日金曜日

第2224話 喫茶店 とどのつまりは 喫煙店 (その2)

入谷の「トロント」で救われないランチを食べた数日後。
浅草へゆく途中、乗っていたバスが
入谷鬼子母神で停車したのに誘発され、下車して再訪。
何のこたあない、柔道部員風が注文した、
あのミートソースをいただくためである。

前回には見なかった接客のオネエさんに
前回と同じテーブルに促された。
(何だ、またここかヨ)
不満な表情など微塵も見せず、黙って笑顔でシッダウン。
われながら大人よのぉ。

差し出されたメニューをながめると
ミートソースがありまっしぇん。
テーブルを離れもせずに立ち待っていたオネエさんに
「ミートソースはないんすか?」
「ございません、ナポリタンと本日のスパゲッティになります」-
ガッビ~ン!
このとき、耳にこだましたのは
あの懐かしきKとブルンネン。

♪   なぜに二人はここに 
  こうしているの
  だれもこたえてくれず
  空が青いだけ   ♪

1969年リリースの「何故に二人はここに」でありました。

♪   なぜにJ.C.はここに
  こうしているの  ♪

つうことは前回来たときのミートソースは
本日のスパゲッティだったわけだ。
ナポリタンに興味はないから、”本日の”に目を移すと
”ツナのトマトソース・カレー風味”ときたもんだ。
クヮ~ッ、何だヨ、コレ?
イタリアンの料理人なら怒り出すんでないかい。
センスのかけらどころか、造り手の常識を疑ってしまう。
この一品を見ただけで「トロント」のパスタはNGと確信。
即刻、ポークカレーに切り替えた。
ドリンクはまたしてもアイスレモンティー。

やって来ましたカレーライス、サイドには赤くない福神漬け。
豚バラの小肉塊が3つほど散らばっている。
スプーンを手にしたとき、どこからか紫煙が漂ってきた。
もはや喫茶店は喫煙店と化している。
かつては喫煙者だった身、煙りには寛容だが
食事中はなるべく避けたい。
嫌煙とまではいかなくとも敬遠したいのだ。
あわてて柔道部員が座った席に大移動の巻である。

あらためて味わうと、何の特徴もないオウチカレー風。
問題は前回フツーだったライスが今回はベッチャリ。
およそカレーにはそぐわない炊き上がりだ。
このライスにはハウス・バーモントカレーでもぶっかけて
よい子のみなさんに食ってもらうしかないんじゃないの?
Bランチでつまづいて、ミートソースは肩透かし、
ポークカレーにゃダメ押され、
結局は薬局、ボコボコにされちまった。
やっぱ、J.C.に喫煙店、もとい、喫茶店は合わないや。

「トロント」
 東京都台東区入谷1-6-16
 03-3876-0680