2019年12月11日水曜日

第2282話 落着の麻婆豆腐 (その2)

オッサン4人で突ついた麻婆豆腐。
これがあんまり旨くないんでやんの。
いかんせん、化学の力が強すぎた。
直視は避けても冷たい視線が流し目で
言い出しっぺに注がれる。
気づいているのか、いないのか、
ヤッコさん、ライスまでもらっちゃって
バックンバックンやっつけてやがんの。

炒飯は板橋区・大山の川越街道そば、
「丸鶴」ほどじゃないが
チャーシューが多すぎて食感を損なった。
八宝菜は魚介類不足のキライあり。
結果、回鍋肉の評価がもっとも高かった。

しばらくしてランチに立ち寄る。
オモテのボードにあった回鍋肉定食(750円)を通す。
ボードにはホイコーローとあったがネ。
あらためて料理を見つめ直すと、
たっぷりの豚バラ肉にキャベツ、緑&赤ピーマン、
長ねぎ、にんにくスライスといった陣容である。
味は前回と変わるところなくオーソドックスに旨い。

ボリューム満点の定食はメインのほかに
大根&わかめ味噌汁、にんじん&大根の繊切りマヨ和え、
そして大盛りサイズのどんぶりめし。
苦しさのつれづれに出っ腹を突き出してそっくり返ると、
壁の、それも天井近くの高所に1枚の貼り紙あり。
ありゃりゃ、コイツは気づかなかったなァ。
曰く、
あなたとは餃子の中よ うまくれて熱い
ハハ、そう来ましたか。
”焼れて”は”焼かれて”だろうが
送り仮名カットは朝鮮焼肉の例もある。
振り返れば当店の餃子をまだ食べていない。

そうして今回。
オモテのボードに餃子定食を確かめながら入店。
餃子定食-餃子5個 小ライス 小ワンタン 小鉢 800
餃子とワンタンじゃ、ちょいとかぶり気味ながら
いいでしょう、いいでしょう、いただきましょう。

厚めの皮に一瞬、原宿の「昭和軒」を思い浮かべるが
焼き目はそこそこキレイだ。
皮の合わせ目がゆるく、パクリとやらんとバラける。
にんにく&ニラの陰で隠し味にクセがある。
何だろう?この発酵臭みたいなのは—。
干し海老のような、そうでないような・・・。

小ワンタンはワンタンメン同様に5個入り。
シナチクの秀逸さは前述の通りだ。
小鉢のほうれん草胡麻和えと合わせ、
餃子に不満を抱えながらもそこそこの昼めしだった。
次回は晩酌に訪れよう。
なる可能性秘めた、どなたかを誘ってネ。

「大精軒」
 東京都台東区松が谷3-13-1
 03-3841-2757