2020年2月11日火曜日

第2326話 訪れたのは世紀の初頭

この日は酌友・B千チャンと渋谷区・西原で二人飲み。
15時スタートと早仕掛けの予定だ。
落ち合う海鮮酒場の最寄りは京王線・幡ヶ谷だが
メトロ・千代田線1本で行ける代々木上原からいた。

かなり急な坂をいくつか上って西原の商店街に到着。
時刻は14時半で先乗りするにはちと早過ぎる。
この日は軽い朝食をとったあと、
昼めしをパスしたために空腹感を覚えた。

通りを流していて1軒のカレー屋の店頭で立ち止まる。
ずいぶん前に利用した「スパイス」は
幡ヶ谷駅に近い場所にあった
何年か前、こちらに移転したのだ。

今日はこれから深酒必至だし、
あらかじめ何かしら腹に収めておこう。
ちゅうちょなく入店した。
週末とあってアイドルタイムも賑わっている。

当店のカレーの基本は3種。
ポーク(甘口)、ビーフ(中辛)、チキン(辛口)。
以上がオール620円。
応用版にミックスカレーがあり、
他店でいうところの合い掛けで
これも3種類の組合わせが可能となって700円均一。
ポーク&チキンを半ライスでお願いした、

おや? 周りの客のものとは
様相の異なる皿がやって来たゾ。
真ん中にライス、2種のカレーソースが両サイド、
そのまた脇にサラダが盛り込まれており、
キャベツ主体にトマトときゅうり、おまけにバナナまで―。

あとで判ったが半ライスでも値段を据え置くため、
代替のサービス品らしい。
小食の女性や年配者には親切な対応である。
だけどさァ、バナナは余計でしょうヨ。
当方、バナナマンじゃないんだから―。

はて? こんなにドロリとしたソースだったかな?
一目ではポークとチキンの区別がつかない。
2種のソースの色合いも似たりよったり。
味わって初めて、なるほどポークは甘め。
一方のチキンはとんでもなくホット。
辛さの区分が細やかな店ならば、
極辛か激辛に分類されよう。
しかし、これじゃ旨さが伝わって来ないぜ。
ヒーハー!

帰宅後、調べてみたら前回の訪問は
今世紀の初頭も初頭、2001年の春だった。
早いもので19年の時が流れている。
カレーの味も営むご夫婦の面貌も
まった覚えちゃいないが、月日は百代の過客なり。

「スパイス」
 東京都渋谷区西原2-28-2
 03-3460-1843