2020年2月12日水曜日

第2327話 ニシンの刺身と赤ナマコ酢

カレー店「スパイス」をあとにしたとき、
本日の相方、B千チャンから着信あり。
落ち合う予定の「浜屋」に到着し、
カウンターの一番奥にて待つ、とのこと。

13時にオープンする海鮮酒場は
地域の呑ん兵衛たちのシャングリラ。
なるほど、まだ15時だってえのに
店内は活気に満ち満ちていた。
こりゃ、上野・浅草も顔負けだ。
何でも隣り町の笹塚に支店があるという。

相方は熱燗、当方は生ビール。
容器のサイズはずいぶん違うが、さっそく乾杯。
新鮮な刺身がウリの店につき、
互いの好みを織り交ぜてコンパクトな盛合せを所望する。
内容は、ニシン、赤貝、ツブ貝。
品揃え多彩な店でマグロやブリを食べても意味がない。

3点ではニシンがベスト、貝類はイマイチだった。
本わさびが欲しいところなれど、
ニシンには山わさび(ホースラディッシュ)が最適。
北の漁場に揚がるサカナには
やはり道産の山わさびがピッタリだ。
ないものねだりしても仕方ないからエセわさびで味わう。

先刻の「スパイス」では
辛口チキンカレーにヒーハーしながらも
お冷やを1杯にとどめたため、
アサヒの生がどんどんイケてしまう。
さほど時間をかけずに中ジョッキ3杯が胃袋へと、
♪ 真っ逆さまに 落ちてデザイアー! ♪

黒糖焼酎・長雲のロックに切り替え、つまみを追加した。
ともに自家製とあった、
ふき味噌と鮭の塩辛、加えて赤ナマコ酢を―。
塩辛は何と言うこともない、いわゆる糀漬け。
そこにイクラが散見されるだけで市販品と変わらない。
ふき味噌はペースト状のふきのとうに
きゅうりスティックが添えられ、こんな食べ方は初めてだ。

小鉢3品の中ではナマコが一番。
青ナマコよりちょいと上等な赤は
珍しくも千葉産だった。
高級な能登産に比べ、一回り小さいがよかった。

相方は長雲のお替わり、当方は生ビールに回帰した。
「B千チャン、よくこの店を見つけたネ」
「いや、実を言うと『のっこい』の女将に教わったの」
「どういうこと?」
「幡ヶ谷で昼飲み可能な店を訊いたら薦められて―」
ふ~ん、そうでありましたか。
てなこって、オッサン二人は
その「のっこい」へと向かうのでした。

「浜屋」
 東京都渋谷区西原2-26-1
 03-5738-7255