2020年7月27日月曜日

第2445話 友、横浜より来たる (その2)

銀座の目抜き通り、
その名も銀座通り(中央通り)の7丁目角、
「ライオン銀座七丁目店」にて
極上の生ビールを楽しんでいる。
初訪が1969年だから通い始めて半世紀を超えた。

相方ともども空腹にほど遠い。
つまみを取らずに中ジョッキを2杯飲み、
1時間ほどの滞空でホールをあとにした。

夕暮れまで銀ブラをシャレこむかの?
いやちょいと待て、東京の街に不案内な友のため、
見知らぬ場所を案内してやりたくなった。
銀座は訪れる機会がいくらでもある。
てなこって、プチ東京見物のスタート。
はとバスならぬ、とほバスでネ。

銀座→東銀座→築地→勝どき→
月島→佃→越中島→門前仲町

と、移動して5kmほど歩いた。
この頃にはようやく陽も傾いて
何か食べる気になっていた。
とはいえ、まだ17時前、開いてる店は限られる。

向かったのは門仲のランドマーク「魚三酒場」の真裏。
小さなビルの2階にある、立ち飲み「ますらお」だ。
この三月、葛西の餃子に始まり、人形町の洋食で終わる、
食べ歩きの中継ぎで此処を利用した。
けして安い店ではないが
日比谷ミッドタウンの「三ぶん」みたいな高級店でもない。
酒類の取り揃えに多少の難あれど、料理は相当にイケる。

本日二度目の乾杯はキリン一番搾りの中瓶。
相談もせず、今日のオススメから勝手に見繕ったのは
真ごち刺し、かつお刺し、稚鮎天ぷらの3品。
そのいずれもが当たりだった。

繊細な白身の魅力にあふれるこち。
実際は刺身ではなく、たたきだったかつお。
おそらく琵琶湖産、養殖モノの稚鮎。
三者三様、舌の上に季節の風を吹かせてくれた。
相方も満足の様子で何よりだ。
サントリーのグレーンウイスキー、
知多のハイボールに切り替えて三陸の生がきを追加する。

1時間半ほど立ち飲み、近所の居酒屋に河岸替え。
ところが、この「M」がイケなかった。
ビールのアテの焼き鳥があんまりだった。
よって、詳細を省くことにする。

メトロ東西線に乗り、大手町で手を振って
当夜は早めのお開きといたしました。

「ライオン銀座七丁目店」
 東京都中央区銀座7-9-20
 03-3571-2590

「ますらお」
 東京都江東区富岡1-5-15
 03-5809-8256