2020年7月29日水曜日

第2447話 湘南・国府津の海を見に (その1)

海の日&スポーツの日に絡んだ四連休の一日。
不意に海が見たくなって
上野東京ラインの熱海行きに乗り込んだ。

いや、べつに海を見るんだったら
近場の芝浦や葛西でもいいし、
横浜まで足を延ばせば、それで済むこと。
だけどねェ、われわれクラス(どんなクラスだ?)
似合う海となりゃ、やっぱ湘南でしょ。

湘南の海を超一流に祀り上げたのは
日活のタフガイと東宝の若大将、
この二人の貢献もさることながら、何たってサザンだ。

♪   砂まじりの茅ヶ崎 人も波も消えて
  夏の日の思い出は 
  ちょいと瞳の中に 消えたほどに ♪
  
♪   いつになれば湘南 恋人に逢えるの
  おたがいに身を寄せて 
  いっちまうよな瞳 からませて ♪

1978年、「勝手にシンドバッド」を引っ提げて
いきなり現れた彼らが日本列島に与えた衝撃は
COVID-19 に次ぐほどに大きいものがあった。
よって、あの年を湘南元年と呼んで何の差支えもない。

降り立ったのは茅ヶ崎の四つ先の国府津駅。
ここは神奈川県・小田原市だ。
国府津を択んだ理由は湘南の駅で一番海に近いから。
加えて以前、JR御殿場線に乗り換えた際、
トランジットはしたが周辺を歩いていなかったから。

国府津は東海道本線における駅弁発祥の地でもある。
1988年(明治21年)、駅構内で売られ始めた駅弁だが
調製元の「東華軒」が今も駅前に売店を構えている。

実はこの「東華軒」、
先日紹介した、あぶらぼうずの弁当を販売しており、
その名もあぶらぼうず伝説(1300円)。
小田原のソウルフードとまで銘打たれたら
あぶぼうファンのJ.C.は、ぜひ食べてみたかった。

12時02分、国府津到着。
昼めしの候補店として、うなぎ「のんき亭」と
海鮮料理「相仙」をマークしておいた。
東京を発つ前、それぞれに
営業確認の電話を入れたものの、
どちらもに呼び出し音鳴れど、応答はナシ。
まだ10時前とあっちゃ、さもありなんて―。

=つづく=