2024年9月4日水曜日

第3616話 築百年屋で お結びパクリ

今日は自分が育った板橋区へ。
中山道の地下を走る三田線に乗って
板橋区役所前で降りた。

江戸四宿の一翼を担う旧板橋宿。
その仲宿を北に向かう。
歩き始めてすぐに瓦葺の建物。
築百年の「板五米店」だ。

昼めしはこのお結び専門店に決めてある。
持ち帰り客の脇を抜け、小上り、いや、
入れ込みの板の間に通された。
あらかじめ調べたメニューには
ソフトドリンクだけでビールが見当たらない。
よって今日も救世主、牛めし「松屋」の存在を
板橋区役所そばに見つけておいた。

靴を脱いで上がり、案内のオニイさんに
「ビールはないですよネ」
「ございますヨ」
「エエッ、あるの? 銘柄は?」
「スーパードライの中瓶です」
やったネ、訊いてみるもんだ。

食事のほうは基本的に
お結び定食・玄米お結び定食・
わっぱ定食の3種類。
好きな中身の2個を択べる、
お結び定食(900 円)を
卵焼きの小鉢付き(100円)でお願いした。

お結びの品揃えはかくの如し。
高菜・おかか・昆布・ツナマヨ・
梅ちりめん・いか明太・明太子・
さば味噌・ねぎ味噌・おかかチーズ・
塩・鮭・梅・野沢菜ちりめん・すじこ・
おやこ結び(鮭すじこ)・焼きたらこ・
ツナマヨ昆布・明太チーズ

すじこ&おやこ。
言わば、子&親子に白羽の矢を立てた。
九州麦味噌のみそ椀の具は油揚げとお麩。
こういう昼めしも
ホッコリした気分になれていいもんだ。
お勘定は1700円、お食べ得な気がした。

宿場町をなおも北へ往く。
テリー伊藤の人形が愛嬌を振りまく、
「から揚げの天才」を久々に見た。
近頃は揃ってつぶれて
ほとんど絶滅してるからネ。

通りの北端は石神井川に架かる板橋。
板橋区の名の由来となった橋である。
有難さを感じつつ慎重に渡った。
これを世の人は
”板橋を叩いて渡る” というらしい。
ほんまかいな? 嘘です。

「板五米店」
 東京都板橋区仲宿40-1
 03-6915-5576