2024年9月25日水曜日

第3631話 静カニ食べた カニ炒飯

お盆の真っ只中、ネット情報を真に受けて
港区・浜松町の宇和島鯛めし専門店に
行ってはみたが盆休みの憂き目。
近所の中国料理店「大天門」に身を転じ、
蟹レタス炒飯を食べたはいいけど
蟹が少なく不満を残した。

そのとき、都内 No1の蟹炒飯、
北上野「栄来軒」のソレが食べたくなり、
すぐに行こうと思ったものの、
うっかり忘れてしまった。
ふと思い出し、遅ればせながらの訪問を
この名店は許してくれるカニ?
くれるよネ。

「栄来軒」は珍しい造りで1階が厨房、
2階の客席は4人掛け5卓に
大きな丸卓が2つ配置されている。
しばらくご無沙汰してしまい、
3年ぶりくらいカニ?

最近、メディアに取り上げられたようで
以前よりかなり客足が伸びている。
店の実力に人気が追いつかないのが
気がかりだったが、ご同慶の至りである。

5年前の初訪問以来寸分変わらぬ、
ランチメニューをかいつまんで紹介したい。

什錦湯麺 990円  三鮮湯麺 1100円
魚翅(フカヒレ)湯麺 1210円
牡蠣豆腐定食 1540円  回鍋肉定食 880円

ところが肝心の炒飯がまったく見当たらない。
蟹のほかにも五目や海老が
あるものと推察はされる。

来ました、着卓しました。
毎度のことながら本ずわい蟹が10片もあるヨ。
これが1100円とは、驚いたというより、
嘘だろ? という勘定、
もとい、感情が湧き上がった。
歓びを押し隠して独り静カニ食べる。
美味しいな、嬉しいな。

明細を見たらビールの中瓶が605円。
この5円の意味が判らないけど
”ご縁” があるようになのかしらん。

会計時、お運びのオバちゃんに訊ねると
炒飯は、焼豚・海老・蟹の3種があった。
レタスだのキムチだのやらないところが
古く良かりし ”昔の支那料理屋然” として
心温まる想いがするのです。

「栄来軒」
 東京都台東区北上野2-2-4
 03-3841-4175