2024年9月18日水曜日

第3626話 とんかつ屋 休みに当たり 町中華 (その2)

不忍通り沿いの町中華「珍華」。
半ドライカレーには細かい豚肉とピーマンのみ。
GABANのブラックペッパーを振ってパクリ。
ふむ、ふむ、なかなかである。

ラーメンにはSBの白コショーをパッパ。
具材はももチャーシュー1枚に
シナチク・ナルト・絹さや。
麺は中太ちぢれ麺、スープは王道の醤油。
典型的な昭和の中華そばが歓ばしい。
昔、三崎坂下にあった行きつけ、
「砺波」をしのばせて懐旧の思いを誘う。

帰り際、タバギンに廻った。
江東区・砂町銀座に本店を構える、
「魚壮」をのぞくと、
珍しくも愛媛産カイワリが何匹も。
エボダイに似た姿にシマアジに似た味わい。
とても美味しいサカナにつき、即購入。
本日3度目の即断即決となった。

後日、近所の友人を誘い「珍華」再訪。
キリンラガーの大瓶を分け合い、
ただちに塔牌紹興酒に切り替えた。
陳五年・花彫である。

料理は皮切りに焼き餃子。
小ぶりの6カンは野菜みっちり。
口当たりが軽やかで好きなタイプだ。

続いて当店の一番人気、フカヒレ丼を。
ネットのカキコミでブレイクしたらしい。
天津丼に似たルックスながら
餡にケチャップは使用されず、
醤油ベースの穏やかな味付け。
なるほど、こういうスタイルがあるんだネ。
玉子との相性もよく率直に美味しい。

変わっていたのはフカヒレだ。
通常は針状のフカヒレが
此処では小さな小さな扇(おうぎ)状。
何処で探してきたのか、初めて見る形状だ。
値段が960円とフカヒレとしては破格。
店主の苦労が垣間見える気がした。

最後のヤキソバは
上海ヤキソバとイタメソバで迷う。
違いを訊くと、どちらも炒めたもので
アンカケはナシ。
イタメソバは具材が五目になるという。
上海を選択した。

豚バラ&野菜たっぷりの塩味仕上げ。
炒めるタイプとして申し分なし。
互いに少食ながら頑張った2人。
会計は津田梅子女史1枚で
コインのオツリを受け取りました。

「珍華」
 東京都文京区本駒込5-43-10
 03-3828-1413

「魚壮」
 東京都北区田端3-6-10
 03-3827-1161