2024年9月5日木曜日

第3617話 この建物が魅了する

毎日よく降りますねェ。
まったくイヤになってくる。
♪ 毎日 毎日 ぼくらは雨雲の
  下で降られて いやになっちゃうよ ♪
” 泳げ たいやきくん” さながらの
” 歩け オカザワくん" の今日この頃。

そいでもって今日は雨が止んだつかの間、
池袋行きのバスに乗り、千石1丁目下車。
昔、一度だけ利用した、
日本そば「進開屋」の暖簾をくぐる。

住まいを兼ねた二階建ての佇まい。
その趣きの濃度は東京随一と言ってよい。
店内左手に階段ならぬ、はしご段がむき出し。
柱時計ともども大正の昔をしのばせる。

創業は大正3年(1914)。
第二次世界大戦勃発の年である。
関東大震災で焼失したものの、
3年後には建て替えられ、現在に至っている。

1階に8人掛け2卓。
2階は住居につき、客が上がることはない。
入口に一番近い席に着いてほどなく
目の前に子連れ夫婦3人組が座った。

当店に飲みものはなく持ち込み自由ながら
向かいの酒屋はシャッターを閉じていた。
よっていつもの御用達、
牛めし「松屋」を千石駅前に見つけてあった。

通常のもり・かけが500円のところ、
小もり・小かけは300円にディスカウント。
よお~し、両方イッたろうやないかい。
ちょいと混んでおり、少々時間がかかった。

そばはやや太め、ツユはごくフツー。
刻みねぎの小皿2枚の片方には粉わさびもー。
かけからたぐり、もりもやっつけて、そば湯。
お勘定は600円也、ごちそうさまでした。

折からの驟雨に打たれながら
駅前の「松屋」に駆け込んだ。
英語なら
テイキング・シェルター・フロム・レイン
だネ。

押し慣れた中瓶をポチッ!
お冷やをガマンしたんでノド元を一気。
小ぶりになったところで
白山通りを横断し、近くのバス停へ。

ん? ビールなんかどうでもいいから
肝心のそばの味はどうだったんだ! 
ってか?
う~ん、ごめん、今日は語りたくない。

でもネ、この建物。
写真をパチリパチリ撮りたい向きには
外観・内観ともに必殺、もとい、必撮。
外観はともかくも内観を
撮らしてくれるかどうか知らんけど。

「進開屋」
 東京都文京区千石2-30-6
 03-3941-1307