2011年9月19日月曜日

第143話 助けた亀に連れられて (その2)

豚珍巻の商品名につられて購入したのは
豚巻お惣菜と銘打った一品で
山口市・黒川の「有限会社 れんげ」製造のものだ。
こんないでたちで棚に並んでいた。

インパクトあるパッケージ

山口県産のゆで玉子に
同じく県産のハイポー豚薄切りを巻いて煮込んである。
豚珍巻はシリーズになっており、
買い求めたのは、玉子巻・しょうゆ味。
ほかには、ごぼう巻・みそ味、だいこん巻・コンソメ味、 
じゃがいも巻・カレー味と、全4種類が揃っている。

キャッチは
お口の中でふわっと広がる柔らかさ!
ぷちセレブーな逸品

それよりも気に入ったのは描かれた豚の親子、
ラッピーとラッピーママ。
そして化学調味料不使用である。

数日後、袋のまま沸騰した湯で温めて晩酌の友とした。
ふむ、ふむ、町のスーパー・コンビニ・弁当屋と違い、
比較的薄味に仕上げられており、
余計なカチョウさんがご不在なのがいい。
ビールとサワーのつまみとして過不足ないが
第一感は焼酎、それも芋のロックかお湯割りだろうな。

普段なら食指を動かさぬ惣菜を
味わうことができたのも、ひとえに亀のおかげ様。
今度出会ったら、だいこんかごぼうを試してみよう。

さて、相変わらず駄文汚染を垂れ流している、
短足亀(本当は短脚亀が正しい)、
どうした風の吹き回しか、その亀から間接的に連絡が入った。
直接FKでないのはバツが悪く、中に人を立てたらしい。

理由はおおよそ察しがついている。
いつものことながら、あちこちの店に予約を入れたあと、
直近になって相方に逃げられ、
その穴埋めにお声が掛かるのである。
今まで何度助けてやったことか。

こたびは何ヶ月も先まで予約の取れない鮨店だという。
フン、恩着せがましいやっちゃ。
しかし仲立ちを務めてくれたO鬼氏とは
かつて一緒に仕事をした仲、彼の顔も立てねばならない。
ということで、来週末、
呉越同舟の憂き目を見ることと相成った。

 ♪ 広い沙漠を ひとすじに
   二人はどこへ 行くのでしょう ♪


「月の沙漠」の王子さまとお姫さまはロマンチックでよいけれど、
助けた亀に連れられて、J.C.はどこへ行くのでしょう?

「有限会社 れんげ」
 山口県山口市黒川501-7
 083-925-0203