2012年6月26日火曜日

第346話 映画漬けの一日 (その4)

W杯予選の日本VSヨルダンは
バカスカ点が入ってしまい、日本の楽勝モード。
拍子抜けするほど相手が弱すぎ、
観ているほうも左うちわだ。
結局、前半終了と同時に引き上げ、
後半途中から自宅での観戦と相成った。

この日は映画日和りだったのだろう。
サッカー終了後にまたもや映画だ。
数日前、気まぐれから近所のスーパーで
カゴメのシークヮーサー入り野菜ジュースを買った。
キンミヤ焼酎をジュースとソーダで割り、
酎ハイを作って飲みながらの鑑賞である。

観たのはサム・ペキンパー監督の「ゲッタウェイ」。
この作品は未観だった。
ブラッディ・サムの異名を取るペキンパーは
激しい暴力描写がウリの奇人監督。
酒とクスリに溺れて奇行を繰り返した挙句、
心不全で還暦前に亡くなっている。

中学2年のときに観た「ダンディー少佐」以来、
「ワイルドバンチ」、「わらの犬」、「ガルシアの首」、
「戦争のはらわた」など、かなりの本数を観てきた。
あとで知ったことながら小学生のときからTVを通じて
彼の作品に親しんでいたのだった。
オールドファンなら「ガンスモーク」と
「ライフルマン」をご存知だろう。
TV西部劇のハシリ的存在といってよい。
以後、「ローハイド」や「ララミー牧場」などのヒット作品が
続々と日本に上陸することとなる。

「ゲッタウェイ」(1972年)の主人公は
「大脱走」のスティーブ・マックイーンと
「ある愛の詩」のアリ・マッグロウ。
二人は「俺たちに明日はない」における、
ボニー&クライドと似たような役回り。
この競演が縁で翌年結婚(のち離婚)している。
J.C.的には「わらの犬」と並び、大好きな映画だが
興行的にも「ゲッタウェイ」は
ペキンパー作品中、最大のヒットを記録した。

この映画と同じ年に
あの「ゴッドファーザー」も公開されている。
強い印象を残す二人の俳優が
ともに2本の映画に出演しており、非常に興味深い。
「ゴッド・・」でマイケルに射殺された麻薬野郎・ソロッツォと
「ゲッタ・・・」で二人を執拗に追うクレージー・ルディは
超個性派悪役のアル・レッティエリ。
「ゴッド・・」で敵方のボス・タッタリアを粛清したアル・ネリと
「ゲッタ・・」で二人から大金入りのバッグを盗む泥棒役は
セリフが少ないものの、目で演技するリチャード・ブライト。
彼らのキャリアにとって1972年は偉大な年であったのだ。
その頃、東京の街には拓郎の「旅の宿」、
ルミ子の「瀬戸の花嫁」が流れていましたとサ。

何だかんだとまた長々と引っ張ってしまった。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。

=おしまい=