2014年1月17日金曜日

第754話 郡山では餃子と焼売

栃木県・黒磯をあとにして、到着したのは福島県・郡山。
この街は歩いたことがないから長居はできなくとも
乗り継ぎまで1時間以上の余裕を持たせてあった。

さっそく駅周辺をパトロール。
商店街のアーケードはほとんどシャッターが下りている。
あまり聞いたことのないアイテムながら
まぜそば専門店の前に行列ができていた。

ステーキまぜそば、ネギトロまぜそば、
気色の悪いメニューがこれでもかと並んでいる。
いったい誰がこんなん食うんやろ?
どうでもいいけど中華麺にネギトロは混ぜないだろうから
日本そばなのかな? とにかく自分には関わりのねェ店だ。

商店街を突き抜けたところに
餃子と焼売の店、「包龍(パオロン)」を発見。
ビールで一息つくのにはちょうどいい。
お願いしたのは薄焼きしそ餃子と黒豚焼売。
小ぶりな薄焼きが5枚

せいろに焼売が3個 
餃子はアッサリのサッパリ。
餡の塩梅もよろしく、レベルの高さをうかがわせる。
しかしその上をいったのが焼売。
鳥ナンコツをしのばせ、食感にアクセントをつけている。
お運びの小姐(シャオチエ)に訊ねると、
みちのくで4店舗を展開しているが残念ながら首都圏には未進出、
横浜中華街にここより旨い焼売はないのにねェ。

郡山駅に戻り、今度は奥羽本線、
愛称・山形線の米沢行きに乗り込んだ。
目的地は終点の米沢。
山形へ乗り継ぐまでの時間は47分。
駅の近くでラーメンを食べるくらいの余裕しかない。
1973年代、縁あってこの地方都市を何度も訪れた。
久しぶりにご当地の米沢ラーメンが食べたい。
あのちぢれてツルツルの醤油ラーメンをネ。

駅舎を出ると空模様はみぞれまじり。
ロータリーのあちこちに雪が積もっている。
コンビニでビニール傘を買うのもなァ・・・。
目の前にラーメンとうどんの店が見える。
時間もないことだし、ここは即断であろう。

手動の引き戸を引くと、すぐ目の前はカウンター。
ハハ~ン、こりゃ喫茶店の居抜きだな。
カウンターの上に置き貼り紙があった。
「二階にいるので呼んでください」―
おい、おい、二階で何してるんだい?
またヘンな店に入っちまったぞなモシ。

=つづく=

「包龍」
 福島県郡山市大町1-3-6
 024-925-2315