2014年1月31日金曜日

第764話 馬タンと葉わさび

遠来の友人たちと千代田区・飯田橋で昼食。
ここがよかろうと選んだ店は「雅楽」なる、うどん屋さんだ。
酒肴が充実しており、夜はそば居酒屋ならぬ、
うどん居酒屋として近隣のOL・リーマンたちに愛用されている。
昼どきはかなり混雑するが、その日はたまたま土曜日。
仕掛けも開店同時の11時半とあってラクに席を確保できた。

遠来の片割れは下戸につきグレープジュース、
ほかの二人はビールで乾杯。
昼なので深くは飲まないけれど、軽いつまみは必要だ。
うどんメニューのチョイスは相方たちにまかせ、
当方はビールの合いの手を吟味。

おっ、大好物の葉わさびのひたしがあるゾ、
これは押さえとかなきゃならん。
惹かれたのは馬タンの燻製だ。
馬のタンはきわめて珍しい。
脂身のタテガミや信州名物のおたぐり(腸モツ)を
味わうことはたびたびあった。
でもネ、馬のタンは食べた記憶がないなァ。

馬タンと葉わさびの両方をお願いすると、
タンは2分と掛からずに運ばれた。
生ニンニクが添えられている
これが実に美味しい。
何もつけずに食べてもまことにけっこう。
ニンニクと一緒だとさらに味わい深い。
出来合いなのだろうが
文句のつけようがない。

馬タンを追いかけるように葉わさびの煮びたしが登場。
削り節がこんもりと
一箸口元に運ぶと、予想以上の辛味がツンと鼻をつく。
ここまで辛いのはそうそうないゾ。
ぬる燗の清酒がほしくなるが我慢、ガマン。

ビールを切上げ、うどんを分け合っていただく。
昼どきはうどんメニューを頼むと
じゃこ山椒めしかサラダが付いてくる。
お願いしたのは2品。
J.C.はそれぞれホンの少しづつ、おすそ分けに預かった。
辛味ごまだれせいろ
歯を押し返すコシがたまらない
サザンに言わせりゃ、胸騒ぎのコシつきということになろう。

その上をいったのが
かき揚げおろしぶっかけ
そうは見えないが、こちらは温製だ。

二者択一の付属品はサラダより
じゃこ山椒めし
が断然、秀でている。

三人揃って笑顔で食べながら
近々、夜に再訪することで合議にいたったのでした。

「雅楽」
 東京都千代田区飯田橋3-7-3
 03-3239-8848