2014年7月22日火曜日

第886話 言葉がとても見つからないわ (その6)

1998年、フランス大会は日本のW杯元年。
艱難辛苦を乗り越えてというより、
あまりにも足踏みを重ねすぎてのデビューであった。

十有余年のニューヨーク駐在から帰国したばかりの’97年秋。
まだ棲まう物件が定まらずに知人宅で居候生活を強いられていた。
そこで観たのがドーハの悲劇ならぬ、
歓喜のジョホール・バルーだった。

この街はシンガポール滞在時に
いくどか訪れているので親しみがある。
市内の市場ではよく海亀の卵を買い求めたものだ。
よそではなかなかお目に掛かれない珍品だったからネ。

とにかく亀の卵というヤツは
白身がゆるくて熱湯でゆでようがフライパンで焼こうが
なかなか固まってくれない。
なんか温泉玉子の目玉焼きみたいになってしまうのだ。
日本から友人がやってくるたびに
亀玉をご馳走したっけなァ。
味はさておいて、みんな歓んでくれたのでした。

とにもかくにもフランス大会から16年が経つんだねェ。
長かったような、短かったような・・・。
相応の歳をとったことになる。

フランス大会の日本代表は
ふがいないといえばふがいなかったけれど、
そのぶん期待値が低かったから
べつに列島を哀しみに沈ませることもなかった。

日本のゴールはジャマイカ戦におけるゴン中山の1点のみ。
とは言え、救われた気がしないでもなかった。
3ゲーム戦ってノーゴールじゃあまりにも惨めだもの。

決勝のフランスVSブラジルは
ジダンのヘッド2発がズドンと決まってフランス圧勝の感が強い。
いくらホームだからって
フランスはこんなに強かったのか!
世界中が驚いたハズだ。
ちまたの予想ではがんばってもベスト4どまり。
優勝なんか夢のまた夢と思われていた。

こうして4年後に日韓大会を迎える。
日本のベスト16に比べ、
韓国のベスト4は立派すぎるほどに立派。
ご同慶の至りというほかはない。

まっ、この辺りからは記憶に新しく、
わざわざ回顧することもなかろう。
明日はサッカーから転じて
飲み食いネタでまいりましょう。

=おしまい=