2017年6月5日月曜日

第1637話 あらためて 平目フライに 惚れ直す (その3)

新丸子町の「生鮮市場 八百惣」。
絹さやとインゲンに続いて
平目の切り身をバスケットの投入した。
そうしておいてなおも鮮魚売り場で物色中。

すると目についたのは刺身用生帆立貝だ。
こちらは北海道産とある。
中ぶりの貝柱が6粒ほどパックされて350円。
これまた市場価格を大幅に下回っている。
即座に購入の巻。

さらに今度はまぐろ中とろに目がいった。
南アフリカはケープタウンに揚がった、
天然のインドまぐろときたもんだ。
大き目のサクが850円。
実にインクレディブルじゃないか!

インドまぐろは別称南まぐろ。
本まぐろに次ぐ高級品である。
ヘモグロビンの含有量のせいか、
本まぐろほど酸味がないが
まぐろ本来の旨みを身肉に内包している。
ハイ、イン・マイ・バスケット!

こんなに買い込んじゃって
こりゃ今宵も明晩もウチメシ確定でんがな。
それにしてもシーフード&ヴェジタブルで健康的だ。
意気揚々と電車に乗って帰宅の途に―。

さっそくキッチンで仕込みにかかる。
この日はボクシングの世界タイトル戦だらけ。
もちろん注目しているのは
WBAミドル級の村田諒太が一番。

試合開始のゴングを聞く前に
あらかたの夕食は済ませておきたい。
あとはグラス片手にTV画面に釘付けとなりたい。
食べながらのスポーツ観戦はイヤだが
飲みながらは好きだもんネ。

当夜のディナーは帆立&まぐろの刺身で始まり、
主菜は平目&帆立のムニエル。
仕上げにはブルゴーニュのマール(粕取りブランデー)で
フランベして香りを付けた。

ムニエルのガルニテュールは
絹さや&インゲンのソテー、いわゆるWグリーンだ。
あとは近所のブーランジェリーで買った、
バゲットを3切れほど。

いや、美味いのなんのっ!
ダイマンのゾクでやんしたネ。

=つづく=