2018年8月7日火曜日

第1931話 カレーで一汗流します (その1)

土用の丑の日はこの夏、2つめぐってきた。
都内のうなぎ専門店はその日、それなりに繁盛した様子だ。
夏になったらうなぎよりどぜうが食べたくなるJ.C.だが
ここしばらく食べてないなァ。
こう猛暑日が続いたひにゃ、
鍋をつつく気にもなれないからネ。

その代わりといっては何だが、カレーを食べてきた。
カレーに旬などなくとも
何となく夏のイメージがつきまとうのは
本家本元のインドが常夏の国だからだろうか。

ちなみに日本にはカレーの日があるらしい。
今から36年前の1982年1月22日、
全国学校栄養士協議会の声掛けで
全国の小中学校の給食でもれなくカレーが出された。
よってこの日がカレー記念日となった由。
何だかサラダ記念日みたいだネ。

さて、訪れたのは「デリー 上野店」。
1956年創業のいわゆる本店は4年ぶりである。
ランチタイムを大きく外して14時半到着。
待ち客は1人だけながら
タイミングが悪かったのか10分以上並んだ。
まあ、この程度は仕方あるまいて―。

メニューに記載されているカレーは
一通り試したつもりだったが未食の1品に目がとまる。
パキスタン風コルマカレー(1000円)。
そう、「デリー」は創業当時から
インド・パキスタン料理専門店を謳っているのだ。

近頃はインド・パキスタンに取って代わり、
インド・ネパールの看板がやたらに目立つ。
そのせいかパキスタンやバングラディッシュが
駆逐されているようにも映る。

ヨーグルト、あるいはクリーム、
そしてときにはナッツが使われるコルマはわりと好き。
ニューヨーク駐在時のランチタイムは
オフィス近隣のカレー店にデリヴァリーを頼んだものだが
チキン・ヴィンダルーとラム・コルマが多かった。

ヴィネガー使用のヴィンダルーは酸っぱい刺激、
一方のコルマはリッチなまろやかさが魅力のカレーだった。
東京ではめったに行かないインドカリー専門店ながら
食材の個性に合わせて
もうちょいと風味に変化を求めたいところだ。
あんなバカでかいナンなんか、出さなくてもいいからサ。

=つづく=