2018年8月24日金曜日

第1944話 これがホントの盆踊り (その1)

    ♪  街は恋するものたちの港
     落ち葉はひき潮の浜辺
     流れ星・人・影 
     愛はさざなみの夢

     パールカラーの街あかり
     この胸にうけとめて
     甘い風にさそわれて
     泣きながら歩きましょう

     ふたり 揺れて揺られて 流れ流れて
     あなたとなら どこまで
     揺れて揺られて 流れ流れて
     知らない港に 着きたい        ♪

            (作詞:千家和也)

山口百恵の「パールカラーにゆれて」は1976年9月のリリース。
この年、東京といわず、京都といわず、札幌といわず、
日本列島津々浦々に流れていたのは「およげ!たいやきくん」。
レコード売り上げも断、断、断トツの1位であった。
奇しくも上記2曲の作曲はともに佐瀬寿一。
まったく曲調の異なる作品をよくぞ書き上げたものである。
大感心!

例によって’76年のマイ・ベストテンとまいりましょうか。

① 横須賀ストーリー(山口百恵)
② パールカラーにゆれて(山口百恵)
③ あの日にかえりたい(荒井由実)
④ 青空、ひとりきり(井上陽水)
⑤ 「いちご白書」をもう一度(バンバン)
⑥ あなたがいたから僕がいた(郷ひろみ)
⑦ 20歳のめぐり逢い(シグナル)
⑧ 北の宿から(都はるみ)
⑨ なごり雪(イルカ)
⑩ あばよ(研ナオコ)
 次点:木綿のハンカチーフ(太田裕美)

でしょうかねェ。
それほどのファンでもないのに
百恵チャンが金・銀を独占しちゃってるネ。
ちなみにこの2曲は彼女のナンバー、
マイ・ベストとセカンドベストであります。

さて、世間一般がまだお盆休みのとある一日。
J.C.が揺れて揺られていたのは東急目黒線の電車内だ。
そう、「パールカラーにゆれて」を小声で口ずさみながらネ。
途中、そうだなァ、武蔵小山を過ぎた頃だったろうか、
隣りに座った中年の女性が遠慮がちに
こちらをチラリと見たので
イケねっ! こりゃ聴こえちゃってるな。
口をつぐんだものでした。

=つづく=