2018年8月13日月曜日

第1935話 みんな仲良く池上彰 (その1)

オシャレ感漂うイメージの世田谷区・三軒茶屋。
東急田園都市線の駅南口を出て
国道246号を渋谷方面に戻ること1分、
通りに面した角地に昭和の洋食屋「アレックス」がある。

前を通るたびに利用したいと思うものの、
タイミングが悪く、いつも食事どきを外れていた。
そのうちに、そのうちに、の繰り返しで
ずいぶん月日が流れてしまった。
今宵こそはと強く心に言い聞かせ、
降り立ったオシャレ・タウンであった。

週末の19時半に入店。
店内は緩い弧を描くカウンターのみで
数えていないが10名ほどは座れようか―。
奥から3番目の席に着いた。
最奥席の頭上にTVが設置されており、
そこに座ったら観づらいだろうネ。

カウンター内のスタッフは3名。
真ん中に息子らしき料理人が陣取って客の注文を取る。
奥のガス台前にオヤジさん、この方がシェフだ。
息子の左手は女将さんかな?
年配の女性が調理補佐&洗い物担当のようだ。

生ビールはサッポロ黒ラベル、中ジョッキをお願いした。
今宵の注文品はあらかじめ決めてあった。
ハンバーグが典型的な昔の洋食屋風と聞いていたからネ。
このあと駅裏の三角地帯で
飲むつもりだからライスは避けておきたい。
よって定食ではなく、単品にした。

熱々の鉄板に載って現れたハンバーグには
付合わせとしてサヤインゲンのソテーと
フライドポテトにケチャップスパゲッティ、
それにオマケの小さな蟹クリームコロッケがちょこんと。
そして単品なのに、なぜかしじみの味噌碗である。
スープ代わりに味噌碗からいただく。

主役のハンバーグはまさしく昭和の味がする。
ちょいと濃いめの味付けはライスがあればもっと旨かろう。
もっとも生ビールがあるから別段、問題にはならないがネ。
良きつまみとしてゆっくり食べ進むといたそう。

驚いたのはクリームコロッケだ。
蟹の風味が強いわけじゃなく、
そんなにクリーミーでもないのに
コロモの付き具合と揚げ上がりが素晴らしい。
こんな感じなら冬場のかきフライは絶対に外せないゾ。

=つづく=