2011年12月30日金曜日

第217話 今年のクリスマス・イヴ (その2)

昨日のブログを読んだ方からメールをいただいた。
何でもイヴにケンタッキー・フライドチキンを
家族揃って食べる家庭が多いのだそうだ。
ホントかね?
せっかくの情報を疑ったわけではないが
数人の友だちに訊ねてみたら、応えは一様にイエス。
イヴにケンタかァ! 財津一郎じゃないが、サミシ~イッ!

でもって、自分でもいろいろ当たってみると、
その理由として普通の家のキッチンにはオーブンが無いから
ローストチキンは不可能につき、ケンタで我慢なんだと―。
ほかにもサンダースがサンタに見えちゃうからなんて
ひょうきんな見解もあった。

とにかく日本人はフライドチキンや鳥唐揚げを
ちと食べすぎじゃないかネ。
そういやあ、ここ数年の唐揚げブーム、ありゃいったい何なんだ!
親父は赤ちょうちんの焼き鳥で
女房・子どもはチェーン店の鳥カラってか!
これじゃ健全な家庭生活は営めないし、
子どもは味オンチの大人になっちゃうねェ。

そんなことよりマイ・クリスマス・イヴである。
カガクくんとは本郷三丁目の交差点で別れて一時帰宅。
TSUTAYAが送ってきたDVDの「仁義なき戦い」を観た。
昔観たときのほうがよかったな。
ドンパチばかりで画面は揺れるわ音はやかましいわで閉口だ。
老頭児には昭和残侠伝シリーズのほうがええわ。

夜は月例グルメ会のため、日本橋の「ダンドロ ダンドロ」へ。
イヴに食事会もないもんだが
出席者数はほかの月とほとんど変わらずだ。
みんな相手が居ないんだねェ。
いや、カップルより仲間とワイワイのほうが楽しいらしい。

クリスマス・イヴ・スペシャルの前菜は
サラミとモルタッデラ(ラード入りソーセージ)と
フリッタータ(イタリア風野菜オムレツ)の盛合わせ。
インサラータは香り高いウドが主役を張っている。
これは高校のクラスメートのI川クンの差し入れだ。
彼のカミさんの実家は東京でも有数のウド生産農家。

メインディッシュはなかなか東京では
お目に掛かれない骨付き乳呑み仔牛のロース。
これは大好物につき、思わず欣喜雀躍である。
T橋シェフはミラノ風カツレツにするつもりだったが
”待った” をかけて網焼きにしてもらう。
それもセージ&ガーリック風味をリクエストして―。

いやまったくもって、うまいのなんのっ!
訊けばカナダ産とのことだ。
銀座三越の地下に高級和牛専門店があり、
そこでも茨城産の仔牛が手に入るが
すでに母乳以外のものをエサにしているため、
肉の色に赤身が掛かり過ぎている。
そこへいくとこのカナダ産は薄いピンクの身肉から
ミルクの匂いがほんのり立ちのぼるくらいのものだった。

お次はオマール海老のリゾットでこれまた二重丸。
他のメンバーは締めにスパゲッティーニのアマトリチャーナかな、
何かパスタを食べていたけれど、老頭児にはもう入りません。
とは言うものの酒は別腹、キャンティ・クラッシコを
なおも手酌で楽しむ酔眼のJ.C.がおりましたとサ。

ところで土・日はお休みの当ブログですが
大晦日と元日はアップしますので
 ♪ おヒマな~ら 見てよネ ♪

「ダンドロ ダンドロ」
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