2012年9月28日金曜日

第414話 鎌倉から来た女 (その2)

本郷三丁目の「もつ焼き じんちゃん」。
当夜の相方は
The woman from Kamakura のP子だ。
堪能した焼きとんはすべて100円と
サラリーマンや学生のよき味方だ。
腹いっぱいというワケではないが
じゅうぶんに飲んで食べて会計は4170円。
近頃流行りの小ジャレた焼き鳥屋だと、
この倍は取られるだろう。
焼き鳥も出世したもんだヨ、まったく。

落合い場所を本郷としたのはP子の宿が水道橋だから。
本郷はラクに徒歩圏内なのにヤツはタクッて来やがった。
ぜいたくなもんだヨ、まったく。
2軒目はやはり水道橋に近い神保町。
「じんちゃん」では生ビール・黒ホッピー・マッコリを飲んだが
まだホロ酔い程度、佳境に入るのはこれからだ。

靖国通りと白山通りがぶつかる神保町の交差点、
そこからすぐの「六法すし」へ。
前回の訪問は6年前、そのときは独りで飲んだ。
中級店なのに超高級魚の星がれいがあると聞いて
呆気にとられたが石がれいの聞き間違いだった。
ハハハ、漫画ですな。

「六法すし」には生がないので瓶ビール。
P子も殊勝に従っている。
つまみに墨いかをもらった。
あとひと月もすれば新いか(墨いかの子ども)が出回るハズ。
この時期に墨いかかい? 
とも思ったが色ツヤはなかなかだった。
相方はいきなり玉子を頼んでいる。
無邪気なもんだヨ、まったく。

ビールのお替わりをお願いしてにぎりへ。
新子・穴子・赤身の即席づけの3カン。
づけの即席は感心しない。
相方も何か4~5カンつまんでいたっけ。
勘定は6千円ほど。

歩いて帰れる距離に宿を確保したP子はさらに強気。
それではと、行き着けのおばんざい屋「やまじょう」へ。
もう何も食べられないが
この時間なら料理もほとんど残っちゃいまい。

ここでもビールを飲んでいると、
常連客のO部サンからピノ・ノワールのおすそ分けだ。
この人は飲み切れないワインを常にボトルで頼んじゃ、
あちこちに分け与えるサンタのオジさんみたいな御仁。
TV朝日の人気番組「世界の〇〇から」を
制作している会社の社長サンである。

初めて「やまじょう」を訪れたP子は
いただいたワインと一緒に
味噌汁&ごはんをやっつけている。
よく飲むし、よく食うわ、まったく。

「六法すし」
 東京都千代田区神田神保町1-11-8
 03-3291-6879

「やまじょう」
 東京都千代田区神田神保町1-32
 03-3219-6780