昨日、わが愛猫の近況を紹介したら、いく通もの便りをいただいた。
そのうちの1通、
以前、ともに仕事をした編集者・F元サンからのメールを紹介したい。
本人の許諾をもらっていないが怒られることもないでしょう。
本日拝見したblog に
器量のよいお嬢さんが出ていたので
思わずメールをお送りした次第です。
9歳ですか! でも、まだまだ若いですね。
愛情たっぷりに育てられているのが
険のない表情から伺えます。
飲食店もさることながら
愛猫日記も楽しみにしております。
うれしかったのは”険のない表情”である。
そうか、猫というものは厳しい環境下に身を置かれると
表情に”険”が出るものなんですねェ。
これからもそれなりの愛情を注いでやって
せいぜい長生きしてもらいまひょ。
ジュリーこと沢田研二と菅原文太が競演した、
「太陽を盗む男」(1979)を観た。
監督は長谷川和彦。
ジュリーは中学校の理科の教師役で
東海村の原発からプルトニウムを強奪し、
手製の原爆を作り上げるトンデモないヤツだ。
その際、原発の作業員を何人も射殺するが
トボケたキャラのせいで殺人鬼というイメージにはほど遠い。
若くして才能を見込まれた長谷川和彦だが
監督作品は「青春の殺人者」(1976年)と合わせ、たったの2本。
以来、三十余年に渡って酒と麻雀に明け暮れているようだ。
生活のパートナーは女優・室井滋というのが定説となっている。
原爆密造という素っ頓狂なテーマに着想したのは
広島原爆投下直後に長谷川を懐妊中の母親が市内に入り、
本人も胎内被爆していることと無関係ではなかろう。
察するに主役にジュリーを抜擢したのは
TVドラマ「悪魔のようなあいつ」(1975年)で一緒に仕事をしたから。
長谷川が脚本を書き、ジュリーは府中で起きた三億円事件の犯人役。
映画「太陽を~」を観ていると、
原爆密造と三億円強奪、虚実入り混じり、
二人の犯人がまぶたの裏で交差する。
ハナシは脇にそれるが「悪魔の~」はリアルタイムで観ていない。
長かったアフリカ・欧州放浪の旅から帰国したのがこの年だからだ。
代わりに主題歌の「時の過ぎゆくままに」は
同時期流行った「シクラメンのかほり」とともに耳朶にこびりついている。
ドラマの仕掛け人はかねてよりジュリーに着目していた久世輝彦。
阿久悠(作)、上村一夫(画)のコンビで
「ヤングレディ」(講談社)に連載された劇画がそもそもの始まりだ。
数年前にTSUTAYAから取り寄せてDVDを観始めたものの、
若山富三郎、荒木一郎、安田道代(現・大楠道代)など、
好きな俳優の揃い踏みにもかかわらず、中途で挫折した。
とりとめのないダラダラした筋の運びが気に染まなかったように思う。
テーマ・配役・主題歌に恵まれたわりに視聴率も今一つだった。
「太陽を~」にハナシを戻すのは次話からということで。
=つづく=
そのうちの1通、
以前、ともに仕事をした編集者・F元サンからのメールを紹介したい。
本人の許諾をもらっていないが怒られることもないでしょう。
本日拝見したblog に
器量のよいお嬢さんが出ていたので
思わずメールをお送りした次第です。
9歳ですか! でも、まだまだ若いですね。
愛情たっぷりに育てられているのが
険のない表情から伺えます。
飲食店もさることながら
愛猫日記も楽しみにしております。
うれしかったのは”険のない表情”である。
そうか、猫というものは厳しい環境下に身を置かれると
表情に”険”が出るものなんですねェ。
これからもそれなりの愛情を注いでやって
せいぜい長生きしてもらいまひょ。
ジュリーこと沢田研二と菅原文太が競演した、
「太陽を盗む男」(1979)を観た。
監督は長谷川和彦。
ジュリーは中学校の理科の教師役で
東海村の原発からプルトニウムを強奪し、
手製の原爆を作り上げるトンデモないヤツだ。
その際、原発の作業員を何人も射殺するが
トボケたキャラのせいで殺人鬼というイメージにはほど遠い。
若くして才能を見込まれた長谷川和彦だが
監督作品は「青春の殺人者」(1976年)と合わせ、たったの2本。
以来、三十余年に渡って酒と麻雀に明け暮れているようだ。
生活のパートナーは女優・室井滋というのが定説となっている。
原爆密造という素っ頓狂なテーマに着想したのは
広島原爆投下直後に長谷川を懐妊中の母親が市内に入り、
本人も胎内被爆していることと無関係ではなかろう。
察するに主役にジュリーを抜擢したのは
TVドラマ「悪魔のようなあいつ」(1975年)で一緒に仕事をしたから。
長谷川が脚本を書き、ジュリーは府中で起きた三億円事件の犯人役。
映画「太陽を~」を観ていると、
原爆密造と三億円強奪、虚実入り混じり、
二人の犯人がまぶたの裏で交差する。
ハナシは脇にそれるが「悪魔の~」はリアルタイムで観ていない。
長かったアフリカ・欧州放浪の旅から帰国したのがこの年だからだ。
代わりに主題歌の「時の過ぎゆくままに」は
同時期流行った「シクラメンのかほり」とともに耳朶にこびりついている。
ドラマの仕掛け人はかねてよりジュリーに着目していた久世輝彦。
阿久悠(作)、上村一夫(画)のコンビで
「ヤングレディ」(講談社)に連載された劇画がそもそもの始まりだ。
数年前にTSUTAYAから取り寄せてDVDを観始めたものの、
若山富三郎、荒木一郎、安田道代(現・大楠道代)など、
好きな俳優の揃い踏みにもかかわらず、中途で挫折した。
とりとめのないダラダラした筋の運びが気に染まなかったように思う。
テーマ・配役・主題歌に恵まれたわりに視聴率も今一つだった。
「太陽を~」にハナシを戻すのは次話からということで。
=つづく=