2016年8月16日火曜日

第1426話 高麗人参に困った! (その1)

オリンピックのせいで寝不足の毎日が続いている。
4年に一度のことだから仕方がない。
眠たけりゃすんなり寝りゃいいんだが
眠い目をこすりにこすっても観ていたい。
幸い、期間中はスケジュールに余裕があり、
空いた時間に居眠りとうたた寝を繰り返す日々だ。

JR山手線、あるいは地下鉄・千代田線の西日暮里駅。
おっと、8年前に開通した東京都交通局が運営する、
日暮里・舎人ライナーもあったか。
当駅は山手線でもっとも新しい駅である。
隣りの日暮里駅と並び、
東京都民ですらあまり訪れる人とてない、
荒川区の交通の要衝といえる。

駅前のガード下を道灌山通りが線路と垂直に走っている。
地域のランドマークとしては通りの南側に諏訪神社がある。
文久二年(1202年)、
信州の諏訪神社から勧請して創建されたという。
勧請とは神仏の分霊をヨソの場所に移して祀ることだ。

都内各地、いたる場所に諏訪神社はあるが
日本全国となるとその数、2万5千社に及ぶという。
驚きはてて空いた口がふさがらない。
いや、ビックリしたな、もう!

通りの北側、実はここが道灌山だが
都内屈指の進学校、開成高校が雄姿を見せている。
東大合格者数において35年連続で首位を守っているというから
都内屈指ではなく、全国ナンバーワンが正しい。
これにもビックリするよなァ。
まっ、そんな荒川区・西日暮里である。

あれは1年ほど前のこと。
のみとも・M鷹サンと田端だか駒込だかで飲食したあとだった。
ちと飲み足りないので”新河岸”を物色に及んだ。
ふらふらと千鳥足が4本、たどり着いたのは動坂下。
この場所にときどき訪れるスナック「K」があるのだ。

ところがなぜか臨時休業の不運。
電話をしてから赴けばよかったものをと
悔やんでみても始まらない。
気を取り直し、なおも進軍を続けるわれらであった。

不忍通りを南下して
やって来たのは道灌山下のT字路交差点だ。
道灌山下とはいうものの、
西日暮里駅から徒歩5分以上の距離がある。

このまま真っ直ぐ行って谷中・千駄木方面、
あるいは左折して西日暮里・三河島方面、
二者択一の曲がり角にたたずみ、
銭形平次よろしく、胸に思案の月をみたのでありました。

=つづく=