2016年8月30日火曜日

第1436話 ふりむけばリオ (その4)

てなこって、柔道のルール改正は早急に望まれる。
さもなくば、これ以上の発展・普及の道は固く閉ざされよう。
競技を観る側のフラストレーションも
ほぼ限界に達していることを関係者は気づいてほしい。

苦言ついでにもう一つ。
日本勢が惨敗に終わったゴルフである。
松山英樹の出場辞退にはがっかりしたが
いくら何でも片山晋呉はないんじゃないの。

協会にはもうちょっと真面目に選手を選抜する義務がある。
そりゃ青木功やジャンボ尾崎ってわけにはいくまいが
片山ではあまり変わらないレベルじゃなかろうか―。
ちょいと言い過ぎかな?

代打ちの大叩きをとがめるものではないけれど、
他の競技では敗北に号泣する選手がいるなか、
緊張感のかけらもなかったねェ。
この温度差ばかりはいかんともし難く、
オリンピック・ムードを一気に冷却してくれた。

はっきり言ってゴルフは五輪にそぐわない。
そもそもプレイヤーが肥りすぎだヨ。
かたや鍛え抜かれた肉体。
こなた暴食のはての肥満体。
何という違和感であろう。
両者を同じオリンピックという名の土俵に上げちゃいけない。

のんべんだらりと4日間をプレーする様は
まるで物見湯山にでも来ているが如し。
1世紀以上も正式種目に採用されなかった理由がよく判った。
残念ながら2020年@東京でも実施されることが決まっている。
早いとこ決別してほしいなァ。

リオにおける日本の獲得メダル数は
 金・12 銀・8 銅・21 計・42個

金メダルを語る前に強く印象に残った銀&銅に注目してみたい。
まず銀メダル。
いの一番は陸上の400mリレー。
これは日本・海外を問わず、万人の一致するところだろう。
このレースについては何度も何度も放映されているし、
すでに語りつくされているのでスルーする。

男子卓球の銀も価値あるものだった。
かつては日本のお家芸として世界に君臨したが
当時は五輪種目からもれており、今回が初メダル。
中国がアタマ一つも二つも抜きん出ているから
実際はメダルの枠は2個に等しい。
その中での頂点ともいえるわけでまさに快挙だった。

何よりも卓球の激しさ、面白さを
日本国中に知らしめた功績は大きい。
中国との決勝で水谷隼の挙げた1勝は歴史的な勝利だった。

=つづく=