2019年3月21日木曜日

第2093話 ウラを返しに青砥を再訪 (その2)

飲みたい2杯目の生ビールをあきらめて
小江戸ハイボール、通称ボールにしフトした。
おしなべて葛飾区にはボールの旨い店が多い。
そして焼酎ハイボールのことをボールと呼ぶ店が多い。
この日、いただいたつまみはかくの如し。

◎小長井産生がき2個(500円)
 焼きとんレバー(タレ)2本(220円)
◎炙りたらこ(470円)
    煮穴子つまみ(500円)

◎ジルシは特筆モノである。
小長井のかきについてはすでに書いたが
ちょいと炙ったたらこが意想外の美味しさだった。
もともとたらこは好きだから
わが家の常備菜にもなっており、
家では生、外ではちょい焼きをお願いすることが多い。

常備菜をわざわざ店で注文せずとも、と思われようが
つまみが欲しくないとき、
でも、何か1品取らなきゃいけないとき、
とても重宝するのがたらこなのである。

家では日本酒を振りかけて生食するのに
外で軽く焼いてもらうのにはわけがある。
たらこの品質は実にピンキリ。
あまり良くないのを生で食べるのはかなりキツいのだ。

焼きとんのレバーはごくフツー。
舌に残るスジが少々気になる。
穴子も期待ほどではなかった。
ちょいと臭みがあり、下処理不十分という感じ。

中ジョッキ1杯、小江戸ハイボール2杯、
芋焼酎・三岳ロック2杯をいただき、
会計は3750円也。
ちょいと飲み過ぎかもしれないネ。

しばらくしたらまた来ようと思いつつ、
都営浅草線直通の電車に乗る。
ところが縁というのは面白いものですな。
翌週も「小江戸」の自動ドアの前に立つこととなる。

その日は荒川区・町屋の酒場で飲むつもりだった。
JRやら舎人ライナーやらが乗り入れる、
日暮里駅の京成本線のプラットフォーム。
発車を知らせる音に急かされて
飛び乗った電車は特急だった。

眼下を町屋の町並みが流れてゆく。
追い打ちをかけるように車内アナウンスも流れてきた。
「次の停車駅は青砥、青砥~です」
あちゃ~!

=つづく=