2021年9月13日月曜日

第2740話 カレー屋に ひじてつ食らい 定食屋 (その1)

先週、神保町のスマトラカレーの一件で

臨時休業の憂き目を見たことを書いた。

まっ、この界隈なら食事処に苦労はしない。

案の定、しかも文字通り、食事処は見つかった。

 

あずき色の暖簾に

“味自慢 御食事処”と白く染め抜かれている。

おや、店名は?

ちょいと高い位置の袖看板に「味のふたば」とあった。

 

入口に掲げられたボードには

本日のランチ 700

チキンカツとウインナ玉ねぎ炒め 

またずいぶん安いネ。

 

壁のメニューを見上げたら中華の麺類が主力。

あとは炒飯にカレー。

定食はカツ・ロース生姜焼き・野菜炒めがオール850円。

カツや生姜焼きと野菜炒めが同値というのも大雑把だな。

 

本日のチキンカツの身が薄くコロモは厚かった。

ウインナはちゃんとポークで玉ねぎともども浅い炒め。

この値段なら近隣のリーマンの強い味方に相違ない。

 

周りはオッサンが目立ち、若者とオバちゃんも散見。

みな単身なのはテーブルに配置されたパネルに

黙食にご協力お願いします”

“黙食”の文字がデカいから客がビビッテるのかも?

 

一番人気は断然、タンメン(650円)。

これは老弱男女を選ぶことなく

男性陣は炒飯や半ライスを付けている。

ふ~ん、タンメンねェ。

 

人気の一品はどんなものかと翌週に再訪。

本日のランチは牛バラ塩炒めとマカロニサラダ。

タンメンと人気を二分していた。

 

珍しいルックスのドンブリが運ばれた。

塩味スープの中太麺の上に餡が乗っている。

神奈川名物のサンマーメンにクリソツだ。

あるいは質素な広東麺か―。

 

具材は、豚小間・玉ねぎ・にんじん・

キャベツ・もやし・山えのき。

塩味スープに餡かけは醤油味だった。

珍しいねェ。

 

特筆すべき点はないがフツーに旨い。

ボリュームもじゅうぶん。

ちなみに当店は麺類の大盛り無料(冷やしを除く)。

しょせんJ.C.にゃ無縁のサービスですけどネ。

 

=つづく=