2021年9月1日水曜日

第2732話 有楽町で飲めました

この日の午後は早い時間から

銀座のスピークイージーにしけこむ予定。

クラブを一人貸切りで6時間は飲む手筈となっている。

ママに加えて女の子が2人、酒池肉林とはこのことだ。

 

おい、おい、そんな豪遊やらかして、だいじょうぶか?

ハハ、昔のよしみの出血大サービスにつき、ご安心を―。

ん? 他人のフトコロなんざ、

ハナッから心配しちゃいねェヨ、ってか?

へイ、ごもっとも。

 

その前に腹ごしらえ、というか、

ワインを数本空けるつもりだから

事前のビール注入が必要不可欠だ。

そういや落雁だか団子だか、和菓子みたいな名前で

もっぱらラブ注入に励んでたアンちゃん、

最近ちっとも見かけんが生きてんのか?

 

昼飲み処の心当たりは1軒あった。

先日、有楽町のガード下に飲めそうな酒場を見つけた。

「きたぎん!」は以前、都内のあちこちにあった居酒屋、

「北の家族」の新業態である。

 

平日の昼に飲んでる客は皆無だったが小声で訊ねると

接客のオニイさん、深くうなづいた。

道産酒場”を謳う当店の生はサッポロ黒ラベル。

さっそく中ジョッキをグビグビのプッファ~ッ!

上野の「たる松」に引き続き、この日も

定食を つまみ代わりに ガード下

コロ助下にわれながらのんきなものだ。

 

“お昼の定食”はかくの如し。

サーロインステーキ炭火焼き(限定10食)

リブロース炭火焼き 特大ほっけ半身焼き

北のぶつ刺し三種盛り 和風ビーフシチュー

うなぎ炭火焼半尾  以上オール千円

うなぎ1尾(1800円) 生本まぐろ中トロ刺し(1200円)

オール生たらこ&ごはん(ななつぼし)食べ放題。

 

加えて“定食にちょい足し”と称し、

きんぴら・出汁巻き・函館塩辛・とろろ 100

ネギトロ・ザンギ 200円  

いくらおろし・まぐろ山かけ(300円)

いたれりつくせりだ。

 

リブロースを通すと、脂身ナシの完全赤身に

醤油ベースのおろしステーキソース。

副菜はレタスサラダ、ゆでもやし、なめこ&わかめ味噌汁。

そして刻みたくあんも食べ放題。

 

食べ応えじゅうぶんのランチだが、ごはんは半杯弱にとどめる。

一番ありがたかったのは生たらこ。

予想以上の上物のおかげで中ジョッキを3杯もやっつけた。

炭火の隣りの席が暑いこともあり、ピッチが上がる。

 

勘定は1897円と激しく安価。

新橋の地下に潜るくらいなら断然こっちだ。

昼間っから有楽町で飲めて満足ここに極まれり。

意気揚々と並木通りを往きました。

 

「きたぎん!」

 東京都千代田区有楽町2-1-7

 03-6205-8887