2021年9月22日水曜日

第2747話 さまよえるJ.C.散人

気分爽快で広尾の目抜き通りを歩む。

此処はHIROO散歩ろ~ど。

ん? セミが鳴いてるな、息も絶え絶えに―。

 

もっともセミは気門呼吸するが

ノドから声出しはせず、翅をすり合わせて鳴く。

余力がなくなり、もうじき死んじゃうんだネ。

 

はて、どこにいるんだろ?

おっと、いた、いた、STARBUCKSのRの文字。

円い穴の部分にしがみつき、

かそけき声をもらしておった。

 

あらら、これはニイニイゼミだ。

珍しいねェ、見るのは何年ぶりだろう。

ところが調べてみたらここ十数年、

都心部でも数が増えているそうだ。

これをニイニイゼミの復活と呼ぶらしい。

 

明治通りに出て天現寺から光林寺。

慈眼山光林寺は素敵なお寺だ。

この日も境内に足を踏み入れた。

墓石の間を縫うように、しばし散策。

 

此処へ来ると心が安らぎ、気持ちが落ち着く。

仏とは無縁の身にも意外な一面があるのです。

かつては毎春訪れて桜の下を歩いた。

数年前にかなりの数が伐採されてしまい、

はかなくも昔の光、今いずこ。

 

渋谷川を四の橋で渡り、

桜田通り(国道1号)を往くと

「ラーメン二郎 三田本店」が現れる。

相変わらずスゴい人気だねェ。

14時過ぎで30人近く並んでるヨ。

食べたことないし、これからも食べる予定はないがネ。

 

「二郎」にほぼ隣接する慶應義塾大学正門を行き過ぎ、

慶応仲通りを抜けて三田駅前、ゴールは間近い。

日比谷通りを真っ直ぐに、芝園橋の手前を右に折れ、

将監橋で古川を渡った。

 

やって来たのは芝大門(だいもん)。

実は此処にいつもの飲み屋の支店がある。

まだ利用したことはないが

住所を頼りにおもむくと、ガッビ~ン!

すでに撤退して店仕舞い。

どうすりゃいいのサ、タコのふんどし。

 

あと一駅歩けば新橋が待っている。

でも、都営大江戸線に乗り込んだ。

結局は薬局、いつもの街のいつもの店を目指す。

 

それにしても大江戸線ってえのはスゴいネ。

中央区・月島から隅田川をくぐり、

川向うの江東区・門前仲町。

ほどなく墨田区・両国から隅田川をくぐり返して

川こっちの台東区・蔵前。

江戸市中を八面六臂の大活躍だ。

 

上野御徒町で下車したあとは

例によって、以下省略の失礼さんにござんす。