2021年9月27日月曜日

第2750話 また有楽町で飲みました

昼と夜の長さがイコールの祝日。

ヘンなところへ出かけたら“昼下がり難民”になる。

安心なのは、エンコ、ノガミ、ザギンのトリオだ。

よしっ、今日は銀座にしよう。

 

メトロ千代田線・日比谷駅の改札を

出ようとして気が変わった。

旗日に築地場外はどんな塩梅だろうか?

ちょっくらパトロールしとこうか―。

日比谷線に乗り換えて築地下車。

本願寺の参拝客は三々五々だった。

 

市場にインバウンドは皆無ながら予想以上の人出。

開いているのは寿司屋、海鮮丼屋ばかりだ。

初競りで一世を風靡した、

「すしざんまい本店」は10人ほどの行列。

「廻る すしざんまい」もほぼ満席。

「寿司清」にも短い列があった。

 

一応、狙いをつけておいた天ぷら「黒川」と

焼き鳥丼「ととや」はともに暖簾が出ていない。

江戸前仕事との出会い少ない築地で

鮨を食う習慣のない身ゆえ、晴海通りを西下する。

 

4丁目(旧尾張町)交差点の手前、

「竹葉亭」の前で足が止まった。

まぐろ茶漬けを食べたのはGWだった。

今日は鯛茶でいこうか―。

いや、鰻屋で茶漬けばっかりってのもねェ。

 

交差点を渡り、数寄屋橋公園を過ぎると

もう腹は決まっていた。

天ぷらも焼き鳥も欲しくない。

ひたすら慕い焦がれるのは生ビール。

銀座のクラブに乗り込む前に立ち寄って

ちょうどひと月になる「きたぎん!」。

あそこは年中無休、しかも土日祝は通し営業のハズ。

 

お~おっと、大盛況じゃないか―。

酒類規制? そんなの関係ねェ! ってか?

大箱にひしめく客は50人を下るまい。

 

一段上がった奥のスペースは線路の直下。

四人掛けを占有した途端、頭上でゴ、ゴ、ゴー!

郷ひろみのナンバーではなく、

ザ・スパイダーズの「風が泣いている」がよぎったけど

浪花の小姑が五月蠅いのでやめとく。

現に前話の青江三奈は知っとるが

「池袋の夜」は知らんと、イチャモンをつけてきた。

 

黒ラベルの樽生中(299円)が届く前に

お通し(400円)のひとくちネギトロいくらごはんが

サーヴされたので 山わさびの涙巻き(420円)を通す。

巻き簾できっちり巻かれていたが涙は出ない。

山わさび自体が雀の涙ほどだから涙巻きなんかい?

 

即、ジョッキのお替わりと厚岸産生がき(420円)を―。

これは好みではない岩がきだった、残念。

さらにお替わりしてラムヒレたたき(680円)。

結局、樽生を4杯いただき、会計は3126円也。

満足の滞空時間は1時間と20分でした。

 

「きたぎん!」

 東京都千代田区有楽町2-1-7

 03-6205-8887