2021年9月16日木曜日

第2743話 庄内の 香りを乗せた おむすび屋 (その2)

神田駿河台「すずのおむすび」のランチメニューは

 

庄内豚ぶーみんの生姜焼き

国産鶏のから揚げ

ミックスフライ(海老・あじ・牛肉コロッケ)

本日の焼き魚(紅鮭であること多し)

週替わり定食

 

基本的に以上の5種。

焼き魚だけが850円、他は一律900円。

白飯と十一穀ごはんから択べる。

 

そそられたのは庄内豚ぶーみん。

これこそが再訪を決断させた。

ムーミンがカバなら、ぶーみんはブタだった。

 

店内はカウンターのみ、その右端に着座した。

待つこと10分、しょうが焼き定食の配膳。

ほ~う、ぶーみんのロースがいい感じじゃないですか。

脂身の縁取りがぷるぷると、これはまいう~間違いナシ。

やや甘い味付けながら上品な美味しさにあふれている。

 

繊切りキャベツがシンナリしどけなく、

自家製と思しきポテサラ&マヨネーズも

控えめに脇を固める。

造り手のデリカシーが伝わって来る、

ていねいな一皿は大好きだ。

 

ついでながら中国の卓球選手、丁寧も好き。

美貌もさることながら

彼の国の人らしからぬクールさがいいネ。

やさしくてみやびだネ。

 

いつの頃からか、

しょうが焼きにはマヨネーズが不可欠となった。

当店の定食を食べてその理由が判った気がした。

 

焼き麩&えのきの味噌椀、

きざみしば漬けにも手抜きはいっさいない。

ここで思い出したのは前日の甘酒。

沢庵の代わりに、このしば漬けがほしかった。   

 

「すずのおむすび」を運営するのは

鶴岡で米農家を兼ねる鈴木農産企画。

庄内平野は筋金入りの米どころ。

中心地の鶴岡は学校給食発祥の地としても知られる。

 

パン給食で育った身にはちょいとうらやましい。

米に合わない脱脂粉乳と劣悪なマーガリンから

解放されるだけでも

通学がより楽しいものになったハズである。

 

と、ここまで書いて店に訊ねたいことがあり、

電話を入れたらイートインは今週からお休み中。

ただいま店頭販売のみとのこと、ご注意あられたし。

 

「すずのおむすび」

 東京都千代田区神田駿河台3-7

 03-5577-4160