最近、ちと予約が取りにくくなったが
とにかく7週に1度の理髪日。
平日の16時半なんてやっかいな時間につき、
自宅でランチ後に出掛けた。
髪を理する前にどこかで散歩をしよう。
狙ったのはキャットストリート。
昔は穏田(おんでん)と呼ばれたエリアである。
都営大江戸線を降りたのは国立競技場。
ん? 何だ、なんだ?
パラパラと人がスタジアムに入ってゆく。
あっ、そうか!
今夜の日本VSウルグアイ戦は国立だったんだ。
キックオフまで5時間もあるのに
気の早い連中がいるもんだ。
キラー通りを抜け、青山通り(国道246)は
外苑前の交差点を右折したとき
ポツポツと振り始めた。
表参道を右折してキャットストリート。
この道筋は旧渋谷川遊歩道。
正式名称を穏田キャットストリート商店会という。
ある人たちに言わせると
現在、東京で一番オシャレなストリートが此処。
古着屋&新し着屋がひしめいている。
そのわりに飲食店は少ない。
歩いているのはヤング・ジェネレーションばかり。
オッサン・オバハンの姿なく、
ましてやジジ・ババなんぞ見かけるハズもない。
この場所を知ってる・知らないで
ヤング&オールドの線引きが出来そうだ。
はて、アナタはどちらかな?
もう一つ特徴的なのは外国人率がヤケに高いこと。
それもツーリストより居住者が目立つ。
犬の散歩なんかもしている。
1匹がJ.C.の足元にまとわりついてきた。
彼らは良い人・悪い人を一目で見分けるからネ。
よし、よし、いいコだ。
渋谷区・穏田なる地番も過去のものになりつつある。
読者の方々もほとんどご存じないだろう。
かつては渋谷川沿いに水田が拓けていた。
この名を初めて知ったのは1970年代初め・
松本清張原作の松竹映画「砂の器」である。
大詰めの捜査会議で丹波哲郎扮する今西刑事が
「本籍、渋谷区・穏田の作曲家、
和賀英良に逮捕状を請求します」
このセリフ。
以来、しばらくの間、
頭にこびりついて離れなくなったのです。
=つづく=