2023年8月11日金曜日

第3338話 バスを待つ間に(その2)

てなこって、西巣鴨の韓国家庭料理店、
「韓なら」にやって来た、
「豫園飯店」の二日後である。

扉を引くと、先客はカップル1組に
男女入り混じった5人組。
会話からはハングルが聞こえてこなかった。
4人掛けに促されて着卓。

ビールは生が黒ラベル。
中瓶は黒ラベルとスーパードライ。
ここはありがたくドライをいただく。
ランチメニューをザッと紹介する。

プルコギ丼 イカ丼 豚キムチ炒め丼
ビビンパ 石焼ビビンパ 韓国風海苔巻き
純豆腐チゲ キムチチゲ ユッケジャン
半参鶏湯 ソルロンタンクッパ
韓国辛ラーメン 水冷麺

今日はハナからプルコギに決めてある。
本当は参鶏湯がいいんだが
プルコギの匂いに誘われたのに
それでは何をやっているのか判らない。
ご覧のように牛の焼肉はプルコギだけなのだ。

メニューにはスープ付きとあったが
ビールを飲みながら待っていると
いきなり現れたのは小皿三兄弟。
白菜キムチ、豆もやしナムルに
チャプチェまで付いて来たぜ。
しかもそれぞれにけっこうな量。
あたかも韓流宴の独演会である。

続いてソルロンタンみたいに
白濁したスープとプルコギ丼が登場。
丼といっても実際は
カレーライスを盛りつけるような皿を
プルコギとライスが二分していた。

このボリュームにたじろいだ。
こりゃ完食はムリだろう。
とは言え、真っ向から挑んだ。
いずれも味付けは悪くない。

殊に気に入ったのはキムチ。
唐辛子控えめのあっさりタイプ。
好んでは食べない総菜ながら好みにピッタリ。
きれいに平らげた。

スープも飲み干した。
あとに残したのは野菜たっぷりのプルコギとライス。
それにチャプチェと豆もやし。
どんな大食漢にも太刀打ちできる、
立派なコリアン・ランチでありました。
食の神様、カムサハムニダ!

「韓(ハン)なら」
 東京都豊島区西巣鴨4-14-14
 02-4361-7830