2023年8月23日水曜日

第3346話 またしてもホスピタル

前回は初めてのホスピタルだったが
今回は初めてのPCR検査。
再び日医大病院を訪ねると
12時から13時15分まで休憩と来たもんだ。

それじゃそこを利用して昼めしにしよう。
外に出たらけっこうな雨足の洗礼に見舞われた。
駆け込んだのは病院のはす向かい。
根津神社の並びの「鳥はな」。

以前、一度だけ利用したことがある。
そのときは東京軍鶏の親子丼をいただいた。
当店は東京軍鶏の専門店なのだ。
ところが比較的安価な昼は水郷赤鶏が中心。
軍鶏は親子丼しかない。

耳慣れない水郷赤鶏は千葉県・佐原や
茨城顕・潮来あたりで飼育されているらしい。
そうら、懐かしい花村菊江の歌声が響いてきた。

♪ 潮来花嫁さんは
  潮来花嫁さんは 舟でゆく
  華の都へ ギッチラ ギッチラ 
  ギッチラコ
  別れ惜しむか よしきりさえも
  啼いて見送る 葦のかげ  ♪
  (作詞:柴田よしかず)

「潮来花嫁さん」は1960 年のリリースで
奇しくも橋幸夫の「潮来笠」と同年。
好きな3番を紹介したが
1番の ”月の出潮にギッチラ” 、
2番の ”私しゃ潮来の水育ち” も捨てがたい。

生はプレモル、瓶はハートランドの小瓶。
その取り揃えに不満を抱きながら
よりダメージの軽い小瓶をー。

そうして通した焼き鳥丼。
親子は前回食べてるし、
そぼろ親子や鶏ひつまぶしには
食指が動かなかった。

ドンブリに枕を並べて討ち死にするのは4本。
ささみ(胸?)わさび・もも・ももねぎま・団子。
ささみと団子が塩、もも系はタレだ。

一見したJ.C.、ガッカリ。
何とまあ、退屈な顔ぶれであることよ。
レバー、あるいはハツ、
いわゆる内臓系の不在が痛い。
皮やボンジリを入れろとは言わないが
あまりにも凡庸なラインナップ。

味わいにも特筆するところがない。
これならわざわざ潮来から
嫁入りさせなくてもいいんじゃないの。
やはり此処は東京軍鶏だ。
国技館の前の江戸NORENに支店あり。

肝心のPCR検査はもちろん陰性でした。

「鶏はな」
 東京都文京区根津1-27-1第二高野ビル2F
 050-5868-8666