2012年1月10日火曜日

第226話 つむぎうどんと伊達焼そば

ずう~っと昔からの習慣で昼めしを食べたあとは
間食はもとより、間飲すらしない。
なぜか?
晩酌のビールが美味しくなくなるからだ。

それが最近は昼めし自体が軽いもの中心になった。
麺・パン系がほとんどで米飯はずいぶん減っている。
とんかつ定食なんて文字通り、トンとご無沙汰、
せいぜい親子丼とか焼き魚定食とかだ。
なぜか?
晩めしが不味くなっちゃうからネ。

歳のせいで食べる絶対量が減少していることもあろう。
焼き魚や煮魚の定食を注文する際も
「ごはん、少なめで!」―必ず言い添える。
当然、自宅でも米の消費量は減り、麺・パンのそれは増えた。

友人・知人からパンをもらうことはまれだが
麺はちょくちょく頂戴する。
今日は最近のいただきもので気に入ったのを2品紹介したい。

最初は埼玉県・栗橋にある「つむぎや」の新麦つむぎうどん。
あまり知られていないが
埼玉県はうどん用小麦の全国有数の生産地だという。

「つむぎや」のHPによれば、
讃岐の人は讃岐うどんを飲み込むように楽しむが
埼玉の人はつむぎうどんをよく噛んで味わうそうだ。
何だか日本人はロングパスタの喉越しを
イタリア人は噛みしめ感を愛でるのに似ている。

自分で化調無添加のつゆを作り、冷たいのをツルツル。
ほう、独特のモチモチ感が印象的だ。
小麦使用の麺にはこのように歯を押し返してもらいたい。
味も香りもコムギチックでなかなかのものだ。

お次は宮城県・登米市の「マルニ食品」による伊達焼そば。
以前、麦つるりを紹介したメーカーだ(第70回参照)。
あれは夏場に食べるととてもよかった。

伊達焼そばは、よお~く焼いて(炒めて)、
ラードの旨みが効いたソースをからめ、
白髪ねぎを散らして食べるのがオススメと聞いた。
それに従うと、市販品とはひと味違う逸品であった。
真っ当なお好み焼き屋の鉄板焼きそばの風味がある。
歯ごたえじゅうぶんのコシは快感を呼ぶ。

後日、白髪ねぎの代わりに黄ニラと炒めると、これまたけっこう。
再び後日、桜海老と香菜(シャンツァイ)でやったら、またまたイケた。
カップラーメンはともかくも
カップ焼きそばでこの味はまず出せまい。

つむぎうどんと伊達焼そば

送ってくれた友人に感謝である。

「つむぎや」
 埼玉県久喜市栗橋中央1-17-1
 0120-888-555

「マルニ食品株式会社」
 宮城県登米市南片町鴻ノ木123-1
 0120-58-2201