♪ 夜明け間近 北の海は 波も荒く
心細い 旅の女 泣かせるよう
ほつれ髪を 指に巻いて 溜息つき
通り過ぎる 景色ばかり 見つめていた
十九なかばの 恋知らず
十九なかばで 恋を知り
あなた あなたたずねて 行く先は
夏から秋への 能登半島 ♪
(作詞:阿久悠)
今日はだしぬけに演歌。
1977年にリリースされた石川さゆりの「能登半島」です。
去年の暮れにNHKのBSプレミアムで
「ショータイム」という番組を初めて観た。
4人の進行役が毎週土曜日、
持ち回りで内外のアーティストを紹介するものだ。
およそ月にいっぺん、進行役に順番が回る計算になる。
その日は武田鉄也が石川さゆりをクローズアップ。
半年前にに放映された番組の再放送だった。
石川さゆりは1958年、熊本県生まれ。
熊本は女性歌手を豊富に産出しており、
水前寺清子・八代亜紀・原田悠里など大物揃い。
その中でもさゆりが第一人者であることは論を俟たない。
だが、そんな彼女もデビュー当時は不遇をかこっていた。
当時は花の中三トリオが
飛ぶ鳥を何羽も撃ち落としていたのだから仕方がない。
デビュー曲の「かくれんぼ」なんか、
森昌子の「せんせい」と比べたら
ずいぶん見劣り、いや、聴き劣りするものなァ。
でも、トリオがそれぞれユニークな結婚生活に入り、
引退や活動の制限をしているあいだ、
カメがウサギたちに追いつき、追い越した。
阿久悠・三木たかしのゴールデンコンビをもってしても
すぐにヒットは生まれなかったが彼らの3作目、
「津軽海峡・冬景色」で大ブレイク、辛苦が報われた。
自身も結婚・出産・離婚を経て今は独身。
事業のトラブルなんぞも経験したが見事に乗り越えている。
彼女のナンバー中、マイ・ベストスリーは
① 能登半島
② 風の盆 恋歌
③ 暖流
次点 鴎という名の酒場
いきなり歌詞を貼り付けるくらいだから「能登半島」は大好き。
出だしの突き抜け感が何とも耳に心地よい。
詞も卓抜で殊に赤字部分には拍手を送りたい。
今あらためて聴き直してハッとした。
「能登半島」は吉幾三の「雪国」や「海峡」に
多大な影響を与えたのではないかと―。
去年の「紅白」では紅組のトリをつとめ、
本当にさゆりは大きくなりました。
彼女の本名は石川絹代。
名付けた父さんか母さん(爺さんか婆さんかも?)が
きっと田中絹代の大ファンだったんだろうネ。
ものにはついでということがある。
明日は花の中三トリオに筆先を振ってみたい。
心細い 旅の女 泣かせるよう
ほつれ髪を 指に巻いて 溜息つき
通り過ぎる 景色ばかり 見つめていた
十九なかばの 恋知らず
十九なかばで 恋を知り
あなた あなたたずねて 行く先は
夏から秋への 能登半島 ♪
(作詞:阿久悠)
今日はだしぬけに演歌。
1977年にリリースされた石川さゆりの「能登半島」です。
去年の暮れにNHKのBSプレミアムで
「ショータイム」という番組を初めて観た。
4人の進行役が毎週土曜日、
持ち回りで内外のアーティストを紹介するものだ。
およそ月にいっぺん、進行役に順番が回る計算になる。
その日は武田鉄也が石川さゆりをクローズアップ。
半年前にに放映された番組の再放送だった。
石川さゆりは1958年、熊本県生まれ。
熊本は女性歌手を豊富に産出しており、
水前寺清子・八代亜紀・原田悠里など大物揃い。
その中でもさゆりが第一人者であることは論を俟たない。
だが、そんな彼女もデビュー当時は不遇をかこっていた。
当時は花の中三トリオが
飛ぶ鳥を何羽も撃ち落としていたのだから仕方がない。
デビュー曲の「かくれんぼ」なんか、
森昌子の「せんせい」と比べたら
ずいぶん見劣り、いや、聴き劣りするものなァ。
でも、トリオがそれぞれユニークな結婚生活に入り、
引退や活動の制限をしているあいだ、
カメがウサギたちに追いつき、追い越した。
阿久悠・三木たかしのゴールデンコンビをもってしても
すぐにヒットは生まれなかったが彼らの3作目、
「津軽海峡・冬景色」で大ブレイク、辛苦が報われた。
自身も結婚・出産・離婚を経て今は独身。
事業のトラブルなんぞも経験したが見事に乗り越えている。
彼女のナンバー中、マイ・ベストスリーは
① 能登半島
② 風の盆 恋歌
③ 暖流
次点 鴎という名の酒場
いきなり歌詞を貼り付けるくらいだから「能登半島」は大好き。
出だしの突き抜け感が何とも耳に心地よい。
詞も卓抜で殊に赤字部分には拍手を送りたい。
今あらためて聴き直してハッとした。
「能登半島」は吉幾三の「雪国」や「海峡」に
多大な影響を与えたのではないかと―。
去年の「紅白」では紅組のトリをつとめ、
本当にさゆりは大きくなりました。
彼女の本名は石川絹代。
名付けた父さんか母さん(爺さんか婆さんかも?)が
きっと田中絹代の大ファンだったんだろうネ。
ものにはついでということがある。
明日は花の中三トリオに筆先を振ってみたい。