2012年1月12日木曜日

第228話 あゝ あの顔で あの声で

 ♪  あゝあの顔で あの声で
   手柄たのむと 妻や子が
   ちぎれる程に 振った旗
   遠い雲間に また浮かぶ ♪
       (作詞:野村俊夫)

あゝ、とうとう当ブログにも軍靴の響きが聞こえてきた。
初登場の軍歌は1940年に封切られた松竹映画、
「暁に祈る」の主題歌である。
厳密に言うと、この曲は軍歌ではなく戦時歌謡なのだそうだ。

おっと、今日は軍歌ではなく中三トリオであった。
百恵・淳子・昌子、
あの顔が、あの声が、懐かしくて悪ノリしてしまった。
デビュー当時は海外に居たので知らないが
1975年に帰国すると時世は彼女たちの全盛時代。
映画「花の高2トリオ・初恋時代」で初めて3人が共演している。

3人の寸評を試みる。
百恵は稀代のイメージメーカー。
「青い性」は周りが作り上げたものだが
彼女の特性を見事にとらえた極めつきの売り出し路線だ。
願わくば、結婚を機に友和サンが引退してほしかった。

歌い手よりも役者としての淳子が好き。
「8時だョ!全員集合」で志村ケンと演じたコント、
西瓜のハンドバッグは大いに笑った。
「ニューヨーク恋物語」の相川里美役も忘れられない。
あの頃のニューヨークは里美みたいな日本娘であふれてたっけ。

歌唱力では昌子が断トツ。
上手すぎて個性に欠けるうらみがあるが上手いものは上手い。
同じく超人的な歌唱力を持ちながら
個性の点で真逆にいたのが、ちあきなおみであろう。
願わくば、結婚を機に進一サンが引退してほしかった。

それでは3人の歌唱のマイ・ベストスリー。

山口百恵
 ① 横須賀ストーリー
 ② パールカラーにゆれて
 ③ 秋桜
  次点 いい日旅立ち
イメージにピッタリの①は横須賀育ちの本領発揮。
熱いミルクティーで胸まで焼けちゃうものなァ。
阿木&竜童が初めて手がけたナンバーでもある。
インタールードがすばらしい②は編曲の勝利だ。

桜田淳子
 ① しあわせ芝居
 ② ねえ!気がついてよ
 ③ わたしの青い鳥
  次点 夏にご用心
①は数少ないマイナーコードの曲、ぶっち切りでマイ・ベスト。
さすがは中島みゆき姐さんである。
ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」を連想させる②が軽やか。

森昌子
 ① 哀しみ本線 日本海
 ② おかあさん
 ③ 立待岬
  次点 あの人の船 行っちゃった
さゆりの「津軽海峡・冬景色」よりも好きな①。
演歌群の中にあって上位にランクの②は
♪ 泣き虫だったわ~♪ で跳ね上がるところがイノチ。
今まで泣かされ通しの女が③で初めて決意もあらた、
岬に凛と立上がった姿が目に浮かぶ。

オジさんにはキャンディーズよりピンクレディーより、
中三トリオが懐かしいんだヨ。