2012年12月6日木曜日

第463話 よこはま橋に行きましょう (その2)

美空ひばりゆかりの町・野毛から
よこはま橋を目指し、ヒマにまかせて歩く。
よこはま橋商店街の最寄り駅は市営地下鉄・阪東橋。
「新横浜ラーメン博物館」のあとの移動に都合がよい。
JR京浜東北線の関内か石川町からのんびりゆくのもオススメ。
その場合、伊勢佐木町を通る関内からのほうがより楽しい。
京急本線・黄金町はセカンド最寄りでこれもまた便利だ。

商店街の北側から入って南に下る。
途中、必ず足を止めるテイクアウト専用の惣菜屋がここ。
彼女を見るたび焼き豚が食いたくなる
廉価にして味もなかなかだから
わざわざデパ地下の有名中国料理店で買う気がしなくなる。

鮮魚店が多く、商店街には下町情緒が漂う。
なかには安かろう、悪かろうの店もあるから
買い物にはそれなりの目利きが求められる。
近所にサカナ屋がある暮らしは実にいい。
町の生活観をストレートに映し出すのは一番に鮮魚店。
続いて青果店、精肉店という順番だろうか。

それにしてもキャラメルやビスケットを売る、
一般的な菓子屋が町から消えて久しい。
スーパーとコンビニに駆逐されたのだ。
乾物屋なんてのも今の若者には判るまい。
すでに死語にして死舗ですネ。

よこはま橋商店街を抜けてすぐ左手、
当夜の会場、「酔来軒」に着いた。
その夜、参加したメンバーは総勢8名。
敬称略でつまびらかにすると
Y子・W子・R子・I原夫妻・H野・O堤の布陣。
♂と♀とが4名ずつで合コンにピッタリだ。
宴の終わりにはかつてのTV番組「パンチDEデート」さながらに
好きな相手の告白タイムなんてアイデアも脳裏をかすめたが
仲むつまじい”新婚さんがいらっしゃってる”からそうもいかない。
しかし、両番組とも進行役は桂三枝(現6代目文枝)だ。
素人をいじくらせたら右に出るものがいないからねェ。
本職の落語より上手いんじゃないの。

揃って遠路はるばるやって来る集まりは
遅刻者も出そうだから中村方式を採用した。
何じゃソレは? ってか? 
よくぞ訊いてくれました。
コレ、高知県・中村市から全国に広まった(?)システムで
宴会の際、会場に到着した人から飲み始める方式なんざんす。
上司も部下も、接待も被接待もありゃしない、
いわゆる早いモン順ですな。
ただし、先着したからって定刻前のフライングは反則だそうだ。

ホントにそんなのあるのか? ときましたか?
かれこれ17、8年前、
これまたTV番組の「クイズ 日本人の質問」で紹介されたから
間違いはございません。

=つづく=