昨日は五反田発の東急池上線だったが
今日は浅草発の東武伊勢崎線。
何やら私鉄づいている。
野口五郎の「私鉄沿線」でも聴きたい気分だ。
今年もいつの間にか師走、
先月、先々月は発売中の「東京冬ごはん」の取材で
毎晩が煮込み状態だった。
やくざの大喧嘩(でいり)や要人暗殺の際に
寝込みを襲われるのはよく耳にするけれど、
煮込みに襲われたのはJ.C.くらいのものではないかいな。
とまれ、都内をあちこちさまよい、再検証に次ぐ再検証。
しばらく煮込みのカオはご免こうむりたいと思った矢先、
O編集長から発信されたミッションが伊勢崎線を踏破せよ!
なかなか厄介なんだな、これが!
伊勢崎線といっても
浅草の川向こう、いわゆる墨東や北千住は熟知している。
しかし、その先はあらたに地道に探索せざるをえまい。
そうして侵攻した西新井の町。
こんなときには仲間に声を掛けるのが一番。
改札で待合わせたのは春日部のお茶屋社長・Hしクンと
本郷の現役大学院生・ブンガクくんである。
こう見えても(見えねェ!ってか?)気のいい二人だ、
皮切りは駅東口の「丸重」。
珍しい生ホッピーに意表を衝かれた。
しかも白・黒の両揃いときたもんだ。
1杯ずついきたいところなれど、これからが長い。
妙案のハーフ&ハーフをグイッと飲る。
目当ての牛すじ煮込みは豆腐が入った甘辛醤油味。
足立区ではなく、墨田区の水準に達している。
にらオムレツと呼ぶにふさわしい、にら玉がよかった。
1皿4本のもつ焼きは塩とタレで計2皿。
総じて悪くなかったが、西新井代表とまではいかない。
西口に回って徒歩数分の関原地区を目指す。
未訪ながら目星を付けておいた「浩二」が2軒目。
鶴田浩二みたいな店主がいたら、どう仁義を切ろうか?
意外にも切り盛りするのは還暦超えの女将だけだった。
忙しくなると、近くに住む娘が手伝いに来たりもするそうだ。
瓶ビールを飲みながらの煮込みは豚シロの赤味噌仕立て。
ほ~う、けっこうじゃないの。
お茶屋がじゃがバタ塩辛、ブンガクがかきバターを所望した。
これはブンガクのほうの筋がよろしい。
ゆでたじゃが芋に出来合いの塩辛ってのはどうもネ。
品書きにあったラーメンと焼きそばは
娘さんが拡げたメニューで以前は出していなかった。
どこか惹かれるものがあったが
先を急がねばならぬ身、早くもお勘定である。
=つづく=
「丸重」
東京都足立区栗原1-7-21
03-3859-7679
今日は浅草発の東武伊勢崎線。
何やら私鉄づいている。
野口五郎の「私鉄沿線」でも聴きたい気分だ。
今年もいつの間にか師走、
先月、先々月は発売中の「東京冬ごはん」の取材で
毎晩が煮込み状態だった。
やくざの大喧嘩(でいり)や要人暗殺の際に
寝込みを襲われるのはよく耳にするけれど、
煮込みに襲われたのはJ.C.くらいのものではないかいな。
とまれ、都内をあちこちさまよい、再検証に次ぐ再検証。
しばらく煮込みのカオはご免こうむりたいと思った矢先、
O編集長から発信されたミッションが伊勢崎線を踏破せよ!
なかなか厄介なんだな、これが!
伊勢崎線といっても
浅草の川向こう、いわゆる墨東や北千住は熟知している。
しかし、その先はあらたに地道に探索せざるをえまい。
そうして侵攻した西新井の町。
こんなときには仲間に声を掛けるのが一番。
改札で待合わせたのは春日部のお茶屋社長・Hしクンと
本郷の現役大学院生・ブンガクくんである。
こう見えても(見えねェ!ってか?)気のいい二人だ、
皮切りは駅東口の「丸重」。
珍しい生ホッピーに意表を衝かれた。
しかも白・黒の両揃いときたもんだ。
1杯ずついきたいところなれど、これからが長い。
妙案のハーフ&ハーフをグイッと飲る。
目当ての牛すじ煮込みは豆腐が入った甘辛醤油味。
足立区ではなく、墨田区の水準に達している。
にらオムレツと呼ぶにふさわしい、にら玉がよかった。
1皿4本のもつ焼きは塩とタレで計2皿。
総じて悪くなかったが、西新井代表とまではいかない。
西口に回って徒歩数分の関原地区を目指す。
未訪ながら目星を付けておいた「浩二」が2軒目。
鶴田浩二みたいな店主がいたら、どう仁義を切ろうか?
意外にも切り盛りするのは還暦超えの女将だけだった。
忙しくなると、近くに住む娘が手伝いに来たりもするそうだ。
瓶ビールを飲みながらの煮込みは豚シロの赤味噌仕立て。
ほ~う、けっこうじゃないの。
お茶屋がじゃがバタ塩辛、ブンガクがかきバターを所望した。
これはブンガクのほうの筋がよろしい。
ゆでたじゃが芋に出来合いの塩辛ってのはどうもネ。
品書きにあったラーメンと焼きそばは
娘さんが拡げたメニューで以前は出していなかった。
どこか惹かれるものがあったが
先を急がねばならぬ身、早くもお勘定である。
=つづく=
「丸重」
東京都足立区栗原1-7-21
03-3859-7679