2012年12月17日月曜日

第470話 煮込み追いかけ伊勢崎線 (その3)

この3年4ヶ月はいったい何だったのだろう。
鳩・菅・野、揃いも揃って馬鹿と阿呆ばかりなりけり。
国民をああまで愚弄した報いとはいえ、
こうまで愛想づかれされるとは思わなかったろうに。

それはそれとして煮込みの旅はまだ続いた。
伊勢崎線の線路は続くヨどこまでも、である。
西新井を訪れた翌日、埼玉県・春日部市へ遠征した。

この日は当地の市民文化会館で
鳥羽一郎&ピンクボンゴのジョイントコンサートが開催された。
前日もつき合ってくれた春日部のお茶屋社長・Hしクンが
招いてくれたのはまさに渡りに舟だ。
のみとものN村クンとタコちゃんを誘い、意気揚々と出掛けた。

コンサートの前に1軒目の「福島や」。
いつぞやは当ブログでも紹介した。
殻付きうずら玉子の串焼きに度肝を抜かれた店である。
サッポロ赤星でいただいた煮込みは豆腐入り。
オーソドックスな豚シロの味噌仕立てに安定感がある。。

軽く立ち寄るつもりが町の墓石屋さん・Y田氏の合流もあり、
赤星ラガーのあとにサッポロ生中を3杯も飲んでしまった。
公演中に催すのではと、少々心配になったりもしたが
ワリと我慢の利く体質につき、何とかなるであろう。

初めて観る鳥羽チャンの歌唱もさることながら
曲の合間のベシャリが上手なのには正直驚いた。
実力派ピンクボンゴの演奏もまことにけっこうだ。

コンサートのハネたあと、
われら3人を引率してくれたのは主催者側のHし社長。
訪れたのは「もつ焼き 熱田」。
春日部では知られたホルモン焼き屋があらたに開いた店だ。
豚もつ煮込みと牛すじ煮込みの両方を味わう。
どちらもそこそこのレベルに達していた。

感心したのはお初にお目に掛かったわさびサワー。
焼酎ベースのサワーにおろした生わさびを投入する。
わさびには一家言持つJ.C.が虚を衝かれた。
半信半疑で試してみたら意外や意外、イケちゃうのである。
まあ、ウチでやってみようとまでは思わなかったけれど・・・。

最後に向かったのは最近オープンした「春日部休憩所」。
店名がなかなかにふるっている。
ここは和・仏・伊が溶け合うビストロ風トラットリアとでも申そうか。
ザッとメニューを紹介してみる。
自家製パテ、バーニャ・カウーダ、ポテトとキノコのグラタン、
豚トロとアスパラのトマト炒め、チーズのライスコロッケ、
もちろんピッツァとパスタも揃っている。

豚すじ塩煮込みと牛トリッパトマト煮込みを注文。
ここにも2種類の煮込みが揃っていた。
しかもともに個性が立って味わい深い。
春日部という町は隠れた煮込みタウンであった。
新潟は阿賀町の産、麒麟山を常温で飲みながら
そんな思いがこみ上げてきた。

=おしまい=

「福島や」
 埼玉県春日部市粕壁東1-13-8
 048-755-0970

「もつ焼き 熱田」
 埼玉県春日部市中央1-9-13
 048-754-5550

「春日部休憩所」
 埼玉県春日部市中央1-22-22
 090-6103-8886