2013年3月20日水曜日

第537話 近くで演歌を聴きながら (その1)

   ♪ 悩みつづけた日々が まるで嘘のように
   忘れられる時が 来るまで心を閉じたまま
   暮らしてゆこう 遠くで汽笛を聞きながら
   何もいいことがなかった この街で   ♪
            (作詞:谷村新司

アリスの「遠くで汽笛を聞きながら」は1976年9月のリリース。
同じアリスの「帰らざる日々」もこの年だった。

ここでいつものクセ、1976年のヒット曲のマイ・ベストテンを選んだ。
「ケッ、またかヨ!」などと、邪険にしないでしばしおつき合いくだされ。

① 横須賀ストーリー          山口百恵
② 東京砂漠              内山田洋とク-ル・ファイブ
③ パールカラーにゆれて      山口百恵
④ 逢いたくて北国へ          小柳ルミ子
⑤ 青空、ひとりきり          井上陽水
⑥ 陽かげりの街             ペドロ&カプリシャス
⑦ あの日にかえりたい         荒井由実
⑧ 20歳のめぐり逢い         シグナル
⑨ 春うらら               田山雅充
⑩ なごり雪                イルカ
次点:およげ!たいやきくん     子門真人

百恵チャンが金と銅、二つのメダルに輝いている。
べつに彼女のひいきじゃないんだが
たまたま百恵ナンバーのマイ・ベストとセカンド・ベストが
この年にリリースされていたわけだ。
「東京砂漠」はクール・ファイブのベスト。
以下、「そして、神戸」、「噂の女」と続いてゆく。

この年のレコ大受賞曲は都はるみの「北の宿から」。
「ペッパー警部」でピンク・レディーがデビューをはたしてもいる。
小椋佳の「ゆれる、まなざし」は曲自体より、
資生堂のCMに登場した16歳の真行寺君枝の印象が強烈。
もともとこれはキャンペーンソングだしネ。

さて、アリスは汽笛を遠くで聞いたが
J.C.は演歌を近くで聴いている。
今、現在もコレを書きながらCDを聴いている。
誰の演歌だってか?
歌っているのはスーさんなるアマチュアだ
「釣りバカ日誌」で浜ちゃんの相棒をつとめたスーさんと
同じ苗字のオジさんである。

ことのいきさつはこうだ。
かれこれ25年来の友人にY田サンがいる。
ニューヨーク時代のゴルフ&麻雀仲間で
一時期、保険業を営んでいた関係上、
仲間うちでは”ホケン”の愛称で通っている。
J.C.より二つも年長なのにこちらは”ホケン”と呼び捨て、
あちらは”オカちゃん”と、ちゃん付けで呼んでくれているのだ。

=つづく=