2013年3月22日金曜日

第539話 近くで演歌を聴きながら (その3)

スーさんから賜った2枚のCDはかくの如しでござる。

#1は懐メロと女性ヴォーカル特集。
「白い花の咲く頃」(岡本敦郎)、「別れの一本杉」(春日八郎)、
「白い海峡」(大月みやこ)、「かもめの街」(ちあきなおみ)、
「北のアカシヤ」(キム・ヨンジャ)などが収録されていた。
けっこう幅が広いんだわ、これが。

#2は石原裕次郎が中心。
「サヨナラ横浜」、「恋の町札幌」、「ブランデーグラス」ほか数曲。
あとは「抱擁」(箱崎晋一郎)、「うしろ姿」(矢吹健)なども。
ムード歌謡のオンパレードだな、これは。

歌は上手だし、ケレンのない歌い方にも好感が持てて
つい、つい、聴いてしまう。
今も近くで・・・ってゆうかァ、
耳元で聴きながらコレを書いている。
現在、かかっているのは三橋美智也の「あの娘が泣いてる波止場」。
やれやれ、よくもこんな曲を知ってるもんだ。
次は「わたし祈ってます」。
敏いとうとハッピー&ブルーだヨ。
花菱アチャコじゃないが、無茶苦茶でござりますがな、もう。

そのスーさんから電話が入った。
そのときJ.C.はかかりつけの医者、
じゃなかった、ヘアサロンにいたわけサ。
髪を切られながら、いい気持ちでウトウトしてたところに
青森県は八戸からの長距離コール。
いや、正確には八戸から久慈線なるローカル線で
30分ほど行ったむつ湊からだった。

訪れた「みなと食堂」があまりにもすばらしく、
電話を入れずにおられんかったそうな。
そこで食べたのは、いちご煮とばくだんとのこと。
いちご煮は存じている。
あわびと海胆を塩味で炊いたヤツ。
これはデパ地下あたりでも缶詰を見掛ける。

かれこれ三十余年前、八戸の料理屋で
いちご煮を食したが、べつにどうってことなかった。
スーさん曰く、「みなと食堂」のそれを食ったら
金輪際、缶詰なんか食えないそうだ。
彼のブログによれば、

平目、えんがわ、ホタテ、イカ、タコ、中とろ、イクラを卵黄にからめ 、
タレのかかったご飯に混ぜてかっ込む 「ばくだん」。
こんな旨い丼は築地でもお目にかかった事はない。

又いちご煮のスープは例えようの無い絶品だ。
二度と缶詰のものは買わない。

とのことである。
写真をご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
http://shosenkyo1.exblog.jp

「オカちゃん、ぜひ行って食べてみてくれ!」との仰せで
この夏には久々の八戸、
初めてのむつ湊へ旅立つ決心をしたJ.C.でありました。
いや、持つべきものは友でござりましょう。

=おしまい=